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2019年8月22日の日経概況

2019年8月22日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比9円44銭(0.05%)高の2万0628円01銭でした。
小売の業績好調で個人消費の堅調さが目立ち上昇した
米国市場の動きを引き継ぎ、買いが先行しましたが、
円高の影響で引け間際まではマイナス圏で推移、
引けにかけて急激に下げ幅を縮小させて、小幅のプラスで取引を終えました。
様子見が極まっている市場の中で、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比240ドル29セント(0.9%)高の2万6202ドル73セント、
ナスダック総合株価指数も上昇して
前営業日比71.648ポイント(0.9%)高の8020.208で取引を終えました。

市場予想を上回る業績発表が続いた小売業が買われ、
個人消費の堅調さが目立つことにより
景気の先行きに対する懸念が緩和されました。

小売業にとどまらず、景気敏感全般に売りが広がり
上昇幅は305ドルに達する場面もありましたが、
主要イベントの前でポジションを調整する動きにより
縮小して取引を終えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の好調さを背景に
買いが先行してスタート、3桁の上昇を見せるところまで進みました。
米国の決算結果では小売業が堅調、
個人消費の好調さを受けて、不安感が後退した投資家心理を改善させました。

米国の長期金利低下を受けて、為替市場で円高が進むと
上昇幅は徐々に縮小、前場はプラスで引けましたが、
午後は前日の終値付近まで押された後、
マイナスで引けるかと思うと、引け間際で急速に買われ、
小幅の上昇で引けました。

買われた業種に一定の方向は見られず、
化学、ゴム製品、ガラスなどの素材系、
水産、倉庫、陸運などの内需にも買いが広がりました。

前日まで好調だった機械、電気機器、精密機器などは
利益確定に押されました。

商いは6営業日連続で2兆円を下回りました。
東証1部の売買代金は概算で1兆7423億円、
売買高は9億7435万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は841、
値下がりは1170、変わらずは138でした。

日経の日足は短い上ヒゲを持つ陰線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタートしましたが、
その後は下げて、前日の実体に重なりました。

高値と安値は切り上げたので、形では上昇、
8/6から続いている「上下乱高下」の範囲から抜け出せていません。
7月30日上辺にする三角持ち合いを形成、
上辺まで来ましたが、こちらもまだ上にブレイクはできずにいます。

ブレイクする場合も8/9の高値を上に抜けることで
勢いがついたと言える状況ですので、
今週末までの様子見は続きそうです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

商いは7営業日連続で2兆円を下回りましたが、
本日はやっと1兆7000億円を超えてきました。
それでも2兆円に届かず、好調の目安とされる水準まで
まだまだ届いていません。

米国の上昇幅から考えても、一時マイナスに沈んでから
かろうじてプラスで引けるなど、
ここまで低調な動きになるのは
様子見が極まっているということでしょう。

いよいよジャクソンホール会合、市場関係者が全員注目していますが、
問題は国内の材料も不足しているため、
ジャクソンホールの後、一時的に盛り上がったとしても
継続性があるかということです。

8月はこのまま低調な動きで終わる可能性が高まっているので、
しばらく我慢の時間帯は続きます。
ただし、一部銘柄で大きなトレンドの変化が現れ始めているので、
そろそろ底値か天井からの変化を準備する銘柄を物色しておくのもよいでしょう。

本日の戦略銘柄でも一つ取り上げているので
読んで、分析してみてください。

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前日は日本の経済政策と周辺諸国の利下げが
補い合えるかということに考えてみました。
すでに察している通り、答えはNOです。

0%の利子率が10年以上続き、
マイナス金利まで導入されましたが、
その効果に関しても議論の余地が多い状態。

ここでマイナス金利の深堀りができるかというと、
答えも懐疑的で、
選択できる政策のオプションは多くはありません。

この状況を分析しているので、外国人には
日本株を買う魅力・要因がほとんどないわけです。
ただし、そこまで売り込まれる要因もないので
下値を崩してないわけです。

外国人の目に魅力的に映るような政策が打ち出せるか、
長期政権を気づいている現在のリーダーに求められることです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,628.01 +9.44(0.05%)
ドル・円
106.43 – 106.44 -0.11(-0.10%)
ユーロ・円
117.91 – 117.95 -0.27(-0.22%)
ユーロ・ドル
1.1081 – 1.1084 -0.0011(-0.09%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,202.73 +240.29(0.92%)
S&P500種
2,924.43 +23.92(0.82%)
ナスダック
8,020.208 +71.648(0.90%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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