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2020年6月17日の日経概況

2020年6月17日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比126円45銭(0.56%)安の2万2455円76銭でした。
米国が3営業日続伸しましたが、
日本市場は前日の大幅上昇から来る反動や、
米国・中国の感染拡大を受けて利益確定の売りが先行しました。
下げ幅を260円以上に広げる場面もありましたが、
大きな下げの材料もなく、持ち合いの範囲に収まりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は3営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比526ドル82セント(2.0%)高の2万6289ドル98セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日続伸して
前営業日比169.84ポイント(1.7%)高の9895.87で取引を終えました。

トランプ政権が1兆ドル規模のインフラ整備計画を
検討しているとの報道に加えて、
5月の小売売上高が前月比17.7%増と

景気回復への期待が投資家心理を刺激しました。
上値では第2波への懸念から売りが膨らみ、
下げ幅が50ドルまで縮小する場面もありました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の1,000円を超える
大幅上昇から来る反動による利益確定の売りがでました。
中国、米国で拡大する新型コロナウィルスの感染者数拡大を受けて、
投資家心理が悪化したことも下げの要因となりました。

韓国と北朝鮮の関係悪化による
地政学的リスクの高まりも加わり、
下げ幅を264円まで広げる場面がありましたが
大きな下げ要因にもならず、膠着した動きに終始しました。

前日大きくあげた自動車関連が大きく売られ、
空運、陸運、繊維製品なども下落率上位に並びました。
一方、情報・通信業、精密機器などが
しっかりした動きとなりました。

日経の日足は下髭の方が長い短い実体の陰線、
陰の傘を形成しました。
高値と安値は前日より切り下げと切り上げに
なったので持ち合いの形です。

この時点ではまだ上昇継続または調整に戻りと
決める事はできなく明日以降、
6月16日の高値を上に向けて抜けるか、
本日の安値を下に割り込み、
さらに6月16日の安値までを割り込むかで方向は決まります。

まだ不安定な動きは継続しそうなので
買い・売りどちらかに極端的にポジションを
傾ける事はしない方が賢明な戦略でしょう。

東証1部の売買代金は2兆1759億円、
売買高は11億7698万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1222、
値上がりは869、変わらずは77銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

33業種すべてが上昇し、今年度年3番目の上昇幅を
記録した前日から一転、下げましたが、
特段材料がない中でここまで守ったのは
むしろよくやったと褒めたくなるような動きです。

先週から伝えた線略は
「短期的な調整があっても、マザーズなどの
新興市場はすぐ切り返す可能性があるので、継続して注目でした」
本日のマザーズ市場が注目に値する動きで、

マザーズが+2.13%、ジャスダックが+0.75%と
資金が再び向かっているのがわかります。
ただし、マザーズの中でもバイオ関連のみならず、
ITBookホールディングス(上昇率1位)、
ヴィッツ(同5位)、ツルバーエッグ(同7位)など
情報・ハイテク関連への資金循環も見られるので、
こちらに物色の目を向けてもいいのではないでしょうか。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,455.76 -126.45(-0.56%)
ドル・円
107.40 – 107.41 +0.08(0.07%)
ユーロ・円
121.06 – 121.07 -0.45(-0.37%)
ユーロ・ドル
1.1270 – 1.1271 -0.0052(-0.45%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,289.98 +526.82(2.04%)
S&P500種
3,124.74 +58.15(1.89%)
ナスダック
9,895.867 +169.844(1.74%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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