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2020年6月22日の日経概況

2020年6月22日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比41円52銭(0.18%)安の2万2437円27銭でした。
米国市場はまちまちな動きになる中、続落の色が強く
日本市場はその流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートしました。
160円を超える下落幅まで記録しましたが、
押し目買いを待つ投資家の買いが入ってきたことで
下げ幅を縮小させながら本日の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は3営業日続落と6営業日続伸、まちまちな動きが続きました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、
前営業日比208ドル64セント(0.8%)安の2万5871ドル46セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日続伸して
前営業日比3.07ポイント高の9946.12で取引を終えました。

米中関係が改善するとの期待から
朝方は買いが先行してスタート、
上げ幅は371ドルに達する場面もありました。

午後に入ってから、米国を中心とした中南米での
新型コロナウィルス感染者数が再拡大が懸念材料で、
上昇幅をすべて献上、
下げてその週の取引を終えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は方向感のない様子見相場でした。
朝方は米国市場の週末の下げを引き継ぎ、
売りが先行してスタート、

下げ幅が166円に達する場面もありましたが、
直近の上昇相場で買い損ねていた投資家の
押し目買いが入って、下げ幅を縮小させて終えました。

医薬品、繊維製品、情報・通信業など
脈絡のつかめない業種が散発的に買われ、
陸運、空運業が下落率1-2位を締めました。

日経の日足は長めの上髭をもつ短陽線を形成しました。
先週より高値は切り上げて安値は切り下げたので、
形では持ち合い、先週から続いている持ち合いも継続しています。

見方は変わらず、
上向きで200日移動平均線を超えた
25日移動平均線が22,000円をタッチしている状態で、
1回下げに転じると22,000円で支えられるか
そこからトレンド展開して再び上昇に転じるかが
確認ポイントになります。

商いは2兆円を割り込んで、
4月13日以来の低調なレベルを記録しました。
東証1部の売買代金は1兆6539億円、
売買高は9億3621万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1150、
値上がりは913、変わらずは103銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は
・小売関連銘柄の業績発表に注目、
・米国では景気動向を探る上で注目される住宅関連指標の発表が相次ぐ
・IT+AI+不動産関連のマザーズ銘柄にも注目してみましょう
3つのポイントを説明しました。

まとめて考えると、市場を大きく押し上げるか、
暴落させるような大きな動きにはなりにくい材料で、
2ヶ月ぶりの低調ぶりをみせた商いが納得いくような
スタートとなりました。
つまり、様子見をしているということでしょう。

今週の中盤に向かっていくところでも、
対立する材料の動向によって揺れ動く方向感ない相場が予想されます。
材料は新型コロナウィルス「第2波」への警戒、
日米のヘリコプターマネーが招くバブルによる押し上げ、
この2 つが対立するでしょう。

1兆ドル近いインフラ計画の提案を準備していると
再選で焦っているトランプ氏が発表したことは
市場を盛り上げる材料になりましたが、

今週か来週中にはそろそろ具体案をのせた
続報が出てくることを予想しています。
豊富な流動性を背景にリスクオンになっている
投資家心理にもう一度火をつけると
上に向かう動きは強まるでしょう。

先週の予想通りマザーズ、ジャスダックなど
新興市場はまだ強いので、戦略通りに取り組み、
トランプ砲2弾が出た段階で大型・主力銘柄への循環を狙うのもよいでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,437.27 -41.52(-0.18%)
ドル・円
106.90 – 106.92 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
119.87 – 119.89 -0.06(-0.05%)
ユーロ・ドル
1.1213 – 1.1215 +0.0001(0.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,871.46 -208.64(-0.79%)
S&P500種
3,097.74 -17.60(-0.56%)
ナスダック
9,946.123 +3.072(0.03%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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