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2020年12月16日の日経概況

2020年12月16日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比69円56銭(0.26%)高の2万6757円40銭でした。
米国市場がコロナウィルス開発への期待と、
追加経済対策に対する与野党の歩み寄りが見られたことを背景に上昇、
日本市場もその流れを引き継ぎ買いが先行してスタートしました。
上げ幅を200円近くまで拡大した後は縮小しながら終わりましたが、
下値が硬い流れは変わっていません。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比337ドル76セント(1.1%)高の3万0199ドル31セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して
前営業日比155.020ポイント(1.2%)高の1万2595.060で取引を終えました。

追加経済対策を巡り、合意しやすい項目に絞るなど
与野党が歩み寄る姿勢を見せたことが
投資家心理を好転させました。

モデルナが開発中のワクチンについて
有効性を認定する報告書をFDAが提出されたことで
ワクチン普及への期待も膨らみ上げ幅を広げました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の強さを引き続き、
買いが先行して147円高でスタートしました。
景気敏感株を中心に物色され
昇幅は200円近くまで迫る場面もありました。

午後に入ると利益確定の売りが出て、
上値が重く、29円高とマイナス寸前まで戻しました。
商いも細くなっていくことから、
大口の投資家はすでん年末入りの様子で、
来年の相場に向かって休みに入っていく
雰囲気が濃厚になってきました。

景気敏感株の一角が物色されて
循環物色が続いていることが鮮明です。

日経の日足は上ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げて、
形では上昇となりましたが、
直近の持ち合いの領域を抜け出していません。

持ち合いが煮詰まってきていますが、
新たな安値を作る前に切り返して上値のほうに振れるので、
上に抜けやすい環境ではあります。

煮詰まってきた持ち合いは必ずどこかで
上か下に振れて動き出します。
その時期が近づいてきていますので、
油断せずにフォローしていきます。

様子見で商いは本日も減少、
東証1部の売買代金は概算で2兆1404億円、
売買高は11億1010万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1000、
値下がりは1083で拮抗、変わらずは99銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

“拮抗する中での下値の強さ”、
現状の相場をこのように表現することができますが、
平たく言えば方向感なしに高値止まり、
さらに強くなるためには、本日から
明日の未明にかけて明らかになる
FOMCが後押しをする必要があります。

これからバイデン政権に変わり、
ハネムーン期間(政権交代後の最初の100日間)を消化する場面において
FOMCが水を刺すような動きはしないという
前提に立つと、追加の金融緩和は弱めのものでも
出してくるのではないと予想しますが、
それがさらに大きいものになると、
市場は年内に27,000円を達成するでしょう。

2021年の世界的な共通テーマは
再生エネルギー、EV(電気自動車)などのグリーン。
豊富な流動性を背景に
これらの分野に資金が回ることは
容易に想像がつくので、年末の間にゆっくり物色しても
いいのではないでしょうか。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,757.40 +69.56(0.26%)
ドル・円
103.37 – 103.38 -0.69(-0.66%)
ユーロ・円
126.09 – 126.11 -0.21(-0.16%)
ユーロ・ドル
1.2196 – 1.2198 +0.0059(0.48%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,199.31 +337.76(1.13%)
S&P500種
3,694.62 +47.13(1.29%)
ナスダック
12,595.060 +155.020(1.24%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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