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2020年12月22日の日経概況

2020年12月22日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比278円03銭(1.04%)安の2万6436円39銭でした。
英国で新型コロナの変異種の感染が広がることを受け、
米国市場で売りが先行してプラスで終わりましたが、
日本市場は33業種全てが下落する全面安となりました。
高値圏での持ち合いから一時的に下に振れましたが、
参加者の少ない年末相場であることを考慮すると
年末までは調整が続くことも考えられます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比37ドル40セント(0.1%)高の3万0216ドル45セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続落して
前営業日比13.122ポイント(0.1%)安の1万2742.516で取引を終えました。

英国で新型コロナの変異種の感染が広がることを受け、
世界各国で英国からの入国を制限するなど、
さらに国境閉鎖が広がるとの懸念で
400ドル超えまで下げ幅を広げる場面がありました。

売りが一巡した後は、追加経済対策の
合意が市場を支えて下げ幅を打ち消した後、
プラス圏に浮上して終わる力強さを見せました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場同様、
変異種が広がっているコロナウィルスに対する懸念が
市場を抑えましたが、
プラス圏に戻す力強さまでは備えていませんでした。

すでに接種が始まったワクチンが変異種にも
有効との見解がWHO、米国政府から発表されましたが、
市場は様子見ムードを決め込んだ様子です。

33業種すべてが下落する全面安で
特に鉱業、海運業、鉄鋼が売られ、
前日は高かった非鉄金属も厳しい動きになりました。

日経の日足は上下ひげをもつ陰線を形成しました。
前日に「変動幅が広がったと言うのは
本日以降、動きが出る可能性が
高まったと言うことを意味します。」と解説、
ちょうど本日から下に振れました。

下値が硬い事から上に振れる可能性が高いと予想していましたが、
意外と下のほうに動きました。

終値で25日移動平均線を割り込んで終わっていますが、
まだ完全に下に抜けきれているとは言えない形です。
明日、反発するともう一度
持ち合いの中に戻る可能性もありますが、

本日の安値を明日の実体が
下に抜けるとしばらく調整が続くことになります。

商いはさらに減ってやっと2兆円にのせるレベルでした。
東証1部の売買代金は概算で2兆319億円、
売買高は10億7265万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は2018銘柄、
値上がりは141、変わらずは26銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

本日はテクニカル分析で
下に振れたことが予想外だったと解説しました。
ここまで下値が堅い動きが続く場合は、
高い確率で上に抜けますが、
今回はまだ1日だけとは言え
下に抜けてきました。

ここでさらに気をつけないといけないことは
マザーズ市場の急落です。
個人投資家の資金が多く入っており、
個人の主戦場と言える市場ですが、

IPO市場の活況でここまで上げてきた市場が
本日を境に調整に入った可能性があります。
注文を設定して利益確定になった場合は
キャッシュを確保して、反転のサインを待ちましょう。

この時点で物色する分野を強いていうなら、
本日唯一上昇した東京REIT指数に注目する必要があります。
資源、景気敏感関連が厳しい動きになり、
その反動でディフェンシブ関連が物色されたことでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,436.39 -278.03(-1.04%)
ドル・円
103.39 – 103.40 -0.20(-0.19%)
ユーロ・円
126.24 – 126.26 +0.12(0.09%)
ユーロ・ドル
1.2209 – 1.2211 +0.0034(0.27%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,216.45 +37.40(0.12%)
S&P500種
3,694.92 -14.49(-0.39%)
ナスダック
12,742.516 -13.122(-0.10%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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