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2020年12月30日の日経概況

大納会2020年12月30日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比123円98銭(0.45%)安の2万7444円17銭でした。
2020年の最後の取引日であると同時に、直近2日で900円以上を
上げてきたことで、利益確定が出やすいタイミングにありました。
マイナスで終わったものの11月からの大きな上昇で
年間では16%上昇を記録しながら引ける強い年になりました
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比68ドル30セント(0.2%)安の3万0335ドル67セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して
前営業日比49.202ポイント(0.4%)安の1万2850.221で取引を終えました。

前日は追加経済対策の成立を好感して
3指標揃っての最高値更新となり、
利益確定出やすいタイミングでした。

利益確定が優先され130ドル安まで進む場面もありましたが、
先高観が強く、下げ幅を縮小しながら取引を終えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は買いと売りが拮抗しましたが、
底堅い展開を保ちながら、今年の取引を終えました。

米国市場が反落して終わったことを反映するとともに、
直近の二日間で900円以上を上げてきたタイミングで
利益確定の売りも出やすく、
売りが優勢になりました。

ただし、大きく売り込まれる場面はなく、
押し目買いを入れる動きも続き、
限定的な下げ幅で1年の終わりを迎えました。

来年への期待を反映するかのように
海運業、空運業、石油など今年大きくを押された業種が
軒並み買われて、上昇率トップ3を占めて終りました。

日経の日足は短い下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日の高値は切り下げ、安値は切り上げたので、
形では持ち合いです。

実体を含めて全体がボリンジャーバンドの
+2σの外に位置するスプラッシュは継続しています。
年末年始の休みを挟んでない場合は、

強い勢いの中で、1回利益を確定した後、
もう一度上昇に向かう形として解釈されますが、
高値圏を維持しながら今年の取引を終えたことに
大きな意味を置くことができます。

月足では11月に大きな陽線を形成して、
12月はその高値も超え、
上昇の勢いを保ちながら1年を締めくくりました。

来年に向けて期待をしても良いと言う
流れを作る理想的な終わり方です。

商いは2兆円にわずかに届かず、
東証1部の売買代金は概算で1兆9606億円、
売買高は8億7819万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1507、
値上がりは607銘柄、変わらずは73銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

“危機はチャンスを連れてくる”
90年代の芝居がかった映画のセリフのような言葉ですが、
2020年の状況をここまで的確に表現した言葉もないでしょう。

新型コロナウィルスによるパンデミックで、
世界の経済は大きな危機に直面しましたが、
先進各国が金融緩和を強めることにより、
株式市場には豊富な流動性が供給され、
わかりやすく言えば資金が溢れるチャンスの状況となりました。

危機の中で2020年は記録ずくめの年となりました
1.31年ぶりの高値
バブルの最後、1989年の3万8915円史上最高値以来、
31年ぶりの高値を記録しました。

2. 21年ぶりの全面停止
2020年10月、取引が電子システムかされた1999年以降
21年間で初めて株式取引が終日売買停止される事態が発生しました。

3. 30年ぶりのボラティリティー
2020年の年間値幅は1万1015円、
1990年以来30年ぶりの大きさを記録しました。

2020一年全体の相場を展望すると、
年末特別講座でも申し上げた通り、
強いは動きが続くと予想します。

景気回復への期待を込めて
11月から強い動きになってきました。
新年はワクチン開発が進み、心理的な懸念が軽減すると共に、
企業の業績が実際に回復に向かう、
景気回復が数字として現れるなどのポジティブな材料を反映して
上げ幅を伸ばしていくと考えられます。

もちろん、楽観視できる材料ばかりではありません。
変異種が見つかったらコロナウィルスが
どのような展開をみせるのか、まだ予断は許されず、

場合によってオリンピックの中止など
メガトン級のインパクトをもたらすことも考えられます。
新年早々は最後の上げを一回解消する売りがでることも
考えられるので、あまり慌てることはないでしょう。

それでも期待を込めて、2021年の予想目標は
31,250円!
10円ずれる毎に2021年の忘年会代を私が
捻出することにしているので、楽しみにしてください。

年末年始、たまには相場を忘れて
ゆっくり休みながら来年の計画を立てるのもよいでしょう。

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1年間お世話になりました。
2020年、人類が経験したことのない1年となりました。
オリンピックが延期される、医療崩壊が懸念されながらも
日本市場は30年ぶりの高値と言う
快挙を成し遂げることができました。

未来の事は誰にもわかりません。
しかし過去と現在の経験を未来に活かす事はできます。
2020年はただ運が悪かった年として位置付けられるのではなく、

命の尊さ、
周りにいる普通の人が最も大事な人であること、
なにげない日常の幸せのような
大きな教訓を教えてくれた特別な年として記憶されると信じております。

私も1年を無事に乗り越え、少しでも役に立つ知識を
届けられたことを嬉しく思います。

多くの方々が投資に興味を持って本を読んでくださり、
個人的にはデビュー作が600レビューを突破する
幸せをいただくことができました。
ささやかではありますが、感謝の気持ちを込めて
2021年福袋を用意させていただきました。
http://www.tbladvisory.com/fuku/

2020年、お世話になりました。
2021年もよろしくお願い致します。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,444.17 -123.98(-0.45%)
ドル・円
103.31 – 103.33 -0.37(-0.35%)
ユーロ・円
126.66 – 126.67 -0.25(-0.19%)
ユーロ・ドル
1.2258 – 1.2259 +0.0018(0.14%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,335.67 -68.30(-0.22%)
S&P500種
3,727.04 -8.32(-0.22%)
ナスダック
12,850.221 -49.202(-0.38%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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