2021年1月26の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比276円11銭（0.96%）安の2万8546円18銭でした。
前日に最高値を更新し、利益確定が出やすいタイミングにあったことに加えて、
コロナウィルスのワクチンの開発に対する悪材料が出て下落した
米国市場の流れを引き継ぎました。
三桁ではありますが、大きく下値が売られる展開はなく、
高値圏での持ち合いの範囲でした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と反発となりました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、
前営業日比36ﾄﾞﾙ98ｾﾝﾄ（0.1%）安の3万0960ﾄﾞﾙ00ｾﾝﾄ、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して
前営業日比92.930ﾎﾟｲﾝﾄ（0.7%）高の1万3635.992で取引を終えました。

製薬大手のメルクによるコロナワクチンの開発が
中止されると発表されるなどの悪材料もありましたが、
ここまでの上昇で利益を得た反動での利益確定売りが優勢でした。

それでも下値は固く、業績発表結果が注目を集める
ハイテク部門には買いが進み、ナスダックは
過去最高値を更新する好調ぶりでした。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国の悪材料を引き継ぎ、
売りが先行してスタートしました。
コロナウィルスのワクチン開発に
先行き不透明感が出たことが、下げの要因となりましたが、
基本的な動きは利益確定の売りでした。

米国市場同様、景気敏感銘柄に売りが出て
海運が下落率1位、ゴム製品、非鉄金属、鉄鋼などの
素材系も厳しい動きとなりました。

一方、電気・ガス業が上昇率1位で物色され、
続いて水産、農林業、食料品、医薬品などの
内需系が上昇しました。

日経の日足は上ヒゲを持つ陰線を形成しました。
高値は切り下げて、安値は前日と同水準にとどまっているので、
大きな下げと言うより、持ち合いと考えて良いでしょう。

安値は前日からボリンジャーバンドの+1σ
及び一目均衡表の転換線に支えられています。
直近の1-2週間の動きは高値圏にとどまって
狭い範囲で動いている持ち合いの色が強くなっています。

決算シーズンにはよく見られる一進一退の動きですが、
自信を持って売り込まれる動きも見えないので、
下値の硬い持ち合いはしばらく続くと予想されます。

東証1部の売買代金は概算で2兆3130億円、
売買高は10億7061万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1276、
値上がりは830、変わらずは84でした。

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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】

前日は「現在の上昇スピードと日数から考えると、
業績の上方修正は折込済みだと考えることもできます。
決算の結果が良いにもかかわらず
下げる展開が見られると警戒するタイミングです。」と解説、

同時に日本電産の好調な業績発表結果が
市場でどのように受けられるかが注目されると解説しました。
結果、日本電産は買いが先行したものの、
始値を下回り、+0.56%で引ける小動きにとどまりました。

そして一旦一歩下がる展開になったのも
描いたシナリオでしたが、
これが決算市場における普通の姿と言えます。

ディスコの4～12月期、営業益4割増　アジア向け好調、
カプコン21年3月期、純利益32%増　モンハン予約好調、
ファストリ営業益23%増、20年9～11月期、
安川電、今期16%増益に上方修正　FA需要回復　中国好調
など、ハイテク、電子部品関係に加えて、小売業にも
上方修正の業績が続いています。

前日解説した通り、折込済みで一回調整を挟むとしたら
押し目買いのチャンスなので、
好調なこれらの部門には引続き注目です。

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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,546.18 －276.11(－0.96%)
ドル・円
103.78 – 103.80 ＋0.08(0.07%)
ユーロ・円
125.75 – 125.76 －0.55(－0.43%)
ユーロ・ドル
1.2114 – 1.2116 －0.0065(－0.53%)
NYダウ工業株30種（ドル）
30,960.00 －36.98(－0.11%)
S&P500種
3,855.36 ＋13.89(0.36%)
ナスダック
13,635.992 ＋92.930(0.68%)

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