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2021年1月27の日経概況

2021年1月27の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比89円03銭(0.31%)高の2万8635円21銭でした。
米国市場が続落と反落、軟調な結果になりましたが、
日本市場は景気の先高観が先行して小幅でありながら上層しました。
全体的には方向感の定まらない上昇で、
決算結果を見極めたいとの様子見ムードが強い相場です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と反落、下落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続落して、
前営業日比22ドル96セント(0.1%)安の3万0937ドル04セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して
前営業日比9.927ポイント(0.1%)安の1万3626.065で取引を終えました。

両指数とも0.1%の変動幅で、
材料のあった銘柄に買いが向かう、
それ以外は方向感のつかめない決算相場の様子でした。

下値は固いままなので、
短期的な収支にこだわるよりは、
決算の結果がこれからの景気回復につながるか、
感覚をつかむところに重点を置くのが良いでしょう。

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【日本市場の動向】

日本市場は様子見で方向感の定まらない相場でした。
米国の主要企業が業績発表の予定になっており、
早く動くよりは方向感が定まってから
動きたいと言う投資家心理が広がりました。

ここまでの決算は概ね好調な結果が目立ち、
先行きへの期待感が強まり、
小幅ではありますが
プラスを確保しながら取引を終えました。

不動産業、食料品、建設業などの内需系が買われ、
電気機器、機械、その他製品などにも
物色の目が向かいました。

日経の日足は変動幅がさらに狭まりました。
上下ヒゲを持つ短陰線を形成、
高値と安値は前日の変動幅と同程度位に収まりました。

短期的には一目均衡表の転換線が下向きに変わり、
上向きで広がっていた
ボリンジャーバンドの幅も狭まりました。

安値が+1σと転換線で支えられている動きは
変わっていませんので、
下値はまだ固いと考えられます。

東証1部の売買代金は概算で2兆6188億円、
売買高は11億5958万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1291、
値下がりは814、変わらずは85でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

IMFが発表するWorld Economic Outlook(世界経済見通し)は
2021年の成長率見通しを5.5%と
前回予測から0.3ポイント引き上げました。
これで予測引き上げは3回連続、

日本は0.8ポイントの大幅な上方修正、
感染拡大が終わらない米国も上振れという結果でした。
それを反映して、3桁には届きませんでしたが、
上昇して終りました。

一方、業績結果がそこまで悪くなく、
IMF発の材料であることを考えると
本日の上昇幅はむしろ小さいともいえます。

市場が上昇を強めてきた分、割高圏にいるので
誰もが強気で買うのは難しいと言う懸念事項を持っており、
押し目をしっかり作ることを待っています。

その心理を反映して、実際の押し目を形成する場合は、
好調な決算の結果が出揃うことによって
上昇トレンドを強めることも可能でしょう。

決算相場で何を選ぶべきか難しい、
毎回迷う方は多いと思います。
こんな時はファンダメンタルのしっかりしている銘柄、
という根本に戻るのが適切です。

業種で押し目を狙うなら、鉱業が反転を準備中なので注目、
鉄鋼も後数日で反転するので、
マークしておきたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,635.21 +89.03(0.31%)
ドル・円
103.75 – 103.76 -0.05(-0.04%)
ユーロ・円
125.80 – 125.81 +0.07(0.05%)
ユーロ・ドル
1.2123 – 1.2125 +0.0011(0.09%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,937.04 -22.96(-0.07%)
S&P500種
3,849.62 -5.74(-0.14%)
ナスダック
13,626.065 -9.927(-0.07%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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