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2021年2月9日の日経概況

2021年2月9日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比117円43銭(0.40%)高の2万9505円93銭でした。
追加経済対策の早期成立に対する期待が続き、米国市場は続伸、
3週間ぶりに最高値を更新しました。
日本市場もその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタート、
上値を抑えられる場面もありましたが、3桁の上昇、
30年ぶりの高値更新が続きました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は6営業日続伸して、
前営業日比237ドル52セント(0.8%)高の3万1385ドル76セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して
前営業日比131.346ポイント(0.9%)高の1万3987.642で取引を終えました。

追加経済対策について
民主党が単独で成立させる手続きを進めるスタンスが変わらず、
期待心理が市場を牽引しました。

追い討ちをかけるように、イエレン米財務長官が
米テレビ番組で追加経済対策の成立により
2022年までに完全雇用を実現できると述べたことも、
上昇の要因となりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の上昇要因が
そのまま引き継がれ、上昇が継続しました。
業績発表がピークを迎える中、

好調な業績が目立つに加えて、
米国の追加経済対策が早期成立するとの期待が
投資家心理を強気に維持させました。

買いが一巡した後は、上値が押される流れに変わりましたが、
それでも大きく売られる場面はなく、
3桁の上昇で取引を終えました。

証券市場の活況を受け証券、商品先物取引業が上昇率1位、
つづいて工業、情報・通信業、
精密機器が買われました。

日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から上離れしてスタート
安値ではマイナスに沈む場面もありましたが
早速切り返して上昇して終りました。

実体が小さくなったので、
迷いが生じる形、明日から反対の下に抜けると
調整が進む可能性もある流れです。

ただし、この後にもさらに陽線が出現して
上昇継続になる事がトレンド相場では
よく見られる現象なので、調整すると即断するのは早いでしょう。

商いは連日3兆円を超える活況ぶりで
東証1部の売買代金は概算で3兆1881億円、
売買高は14億6918万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は933、
値下がりは1160、変わらずは98でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日経が28,000円を突破して
お祭り騒ぎになったのがつい最近ですが、
3回にわたって壁にぶつかりながらも
29,000円を超えてくると、
当たり前のように30,000円を視野に入れて動いています。

TOPIXも0.08%の小幅上昇ではありますが、
3日続伸、91年6月以来29年8カ月ぶりの
高値を連日で更新しているので、
活況と言わず、なんというでしょう。

ただし、市場に変調の動きは見られました。
3桁の上昇にもかかわらず、
東証一部の値上がり銘柄数933に対して、
値下がりが1160、逆転しています。

つまり一部の値上がり銘柄の動きが
指数を引き上げましたが、
全体的な上昇相場にはなっていないことを意味します。

とは言って誤解はしないでください。
“これでドカンと下がるので思いっきり空売りをする”か、
“ダブルインバースETFにかけましょう”と言う話ではありません。

市場は想定通りに動かないのが当たり前で、
起きたことに対して対処法を常に持つことが
我々に与えられた仕事です。

前日取り上げたように今押されている業種は
調整に入ってから注目されるので、
引き続き注目するようにします。

また、景気敏感業種に割高感がある場合は、
まだ「押し目買いのチャンス」という見方を維持しましょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,505.93 +117.43(0.40%)
ドル・円
104.86 – 104.87 -0.62(-0.58%)
ユーロ・円
126.64 – 126.65 -0.36(-0.28%)
ユーロ・ドル
1.2075 – 1.2077 +0.0035(0.29%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,385.76 +237.52(0.76%)
S&P500種
3,915.59 +28.76(0.73%)
ナスダック
13,987.642 +131.346(0.94%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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