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2021年4月2日の日経概況

2021年4月2日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比465円13銭(1.58%)高の2万9854円00銭でした。
米国市場が長期金利の上昇一服とインフラ投資計画関連で
半導体を中心に上昇、日本市場もその流れを引き継ぎました。
テクニカル分析上でも節目となる25日移動平均線を
突破したあとは3万円を視野に入れる価格帯まで進み、
投資家のリスクオン姿勢を強めました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発と続伸で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比171ドル66セント(0.5%)高の3万3153ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して
前営業日比233.235ポイント(1.8%)高の1万3480.106で取引を終えました。

2日金曜日の株式市場は休場でした。
グッドフライデーの祝日で、米国では株式市場が休場となりました。

1.77%までを記録した長期金利が低下、
1.7%以下で推移したことを背景に
ハイテク業種が好感されました。

半導体の国内生産向け補助金が含まれた
バイデン大統領のインフラ投資計画への
期待も膨らみ半導体関連が買われたほか、
ISM指数も高水準を記録するなど
景気回復の見通しも市場を支援しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が上昇、
特に半導体関連が大幅に買われたことが好感され、
買いが先行してスタートしました。

29,700円台を超えて寄り付いた日経は
上昇を強め、3万円を伺う29,869円まで高値を引き上げましたが、
心理的な節目に近づくと上値が抑えられました。
それでも上昇幅は500円近く、
半月ぶりの高値を記録して今週の取引を終えました。

前日同様、半導体関連が物色され
電気機器、精密機器、機械などが買われ、
化学、パルプ、非鉄金属などの素材系にも物色が広がりました。

一方、前日は押し目買いが入った保険、証券は早速売られ、
銀行業も証券に続く下落率で金融関連は
厳しい動きになりました。

日経の日足は短い上下髭を持つ陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇したので上向きのキャップを開けました。

前日は下げトレンドへの突入は逃れたようだけど、
一時的な流れで見られやすく、
3月29日の高値を超える必要があると解説しました。
本日はしっかり高値を超えたので、

本日で安値を切り下げる動きからは遠ざかったことになります。
ただ、3月に入ってから二等辺三角形の持ち合いが
形成されているので、
動きが分かりにくいと感じることはかわりありません。

雇用統計の結果を踏まえて、来週は3万円に
再挑戦するかが注目されます。

東証1部の売買代金は概算で2兆7186億円、
売買高は12億4597万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1261、
値下がりは861、変わらずは64銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

週末に入る前の木曜日夜、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が
取引時間中の最高値を更新したのは2/16の3269、
前日はその高値を更新することはできませんでしたが、

終値では3240で2/16の3238を2ポイント更新して
終値ベースの最高値を更新しました。
デジタル化の加速に合わせて元々注目されていた
半導体関連は、バイデン大統領の政策でさらに
注目されるようになっています。

年末講座から半導体関連には継続して注目するように
解説しましたが、
ここにきてその見通しを崩す根拠はみつからないので、
中・長期的に継続してフォローしましょう。

海外市場に目を向けて分析してみましょう。
2日の日本時間夜、グッドフライデーの祝日で、
米国では株式市場が休場となりました。

注目するところは為替と債券市場、
2日発表された米雇用統計が好調な内容で市場予想を上回り
米国の景気回復への期待が進んだ結果
ドル高・円安が進行しました。

債券市場では短期の方が大きい上昇率で
長短金利差(10年物-2年物)が縮小しました。
好調な米雇用統計結果が早期の利上げにつながる
可能性が意識された結果です。

まとめて分析すると、来週の日本市場は
3万円を目指すしっかりした展開が予想されます。
米国の景気が着実に回復することを示す
雇用統計の結果により、円安傾向は緩やかに継続、
株式市場も強い動きが続くことから
外部材料の支援で日本市場は支えられる可能性が高いでしょう。

注目のイベントは8日のファーストリテイリングの決算発表、
日銀のETF買いルールの変更を受けて大きく売られた事例から考えると、
決算結果にサプライズがみられないと、
急落することも考えられます。
それによって日本市場全体が影響は受けますが、
逆に市場から好感される内容の場合は、
一気に3万円台を突破するでしょう。

また同日に7&I、イオンモール、ローソンなど
「小売祭り」が予定されている上に、
8日は安川電が発表、急激に変動に注意すべき
週末になりそうです。
押してくる場合は、押し目のチャンスだと考える方がよいでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,854.00 +465.13(1.58%)
ドル・円
110.48 – 110.49 -0.20(-0.18%)
ユーロ・円
130.13 – 130.14 +0.19(0.14%)
ユーロ・ドル
1.1776 – 1.1780 +0.0036(0.30%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,153.21 +171.66(0.52%)
S&P500種
4,019.87 +46.98(1.18%)
ナスダック
13,480.106 +233.235(1.76%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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