2021年9月9日の東京株式市場は9営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比173円02銭（0.57%）安の3万0008円19銭でした。
米国市場で利益確定の売りが広がったことで、
売りが先行してスタート、日経も短期の過熱感を解消する
利益確定の売りが優勢でしたが、下げ幅は限定的でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、
前営業日比68ドル93セント（0.2%）安の3万5031ドル07セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して、
前日比87.691ポイント（0.6%）安の1万5286.637で取引を終えました。
前日まで2営業日続落したことを受け、
朝方は押し目買いが入り、プラスで推移しました。
市場の上値を抑えたのはベージュブック、
FRBが8日に発表したベージュブックは、
新型コロナの感染の影響を受け、
景気回復が鈍化したとの見解を示しました。
これを受けて市場はマイナスに転じましたが、
雇用情勢の鈍化は限られるなど、景気回復への
期待は根強く、下げ幅は限定的でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日まで大幅な上昇で
過熱感を解消するタイミングに来ていました。
米国市場が下げたことも加わり、売りが先行してスタート、
3万円の大台に乗せた達成感からも
目先の利益を確定する動きが続きました。
売りが一巡した後は、押し目買いが入り、
下げ幅は限定的な範囲で取引を終えました。
33全業種中、29業種が下落、
電気・ガス、食料品、不動産などの内需系が買われ、
水産・農林業まで入れると、上昇4業種すべてが内需系を占めました。
一方、空運業が2日連続の厳しい下げ、
ゴム製品、機械、輸送用機器など
景気敏感・輸出関連が売られました。
日経の日足は上髭の方が長めの短陽線、
実体が小さいので、迷いの形を形成しました。
3万円を割り込んでスタート、
再び3万円を超える場面もありましたが
午後に入ると上げ幅を縮小して、
長い上髭を残しましたが、下げ幅を縮小しながら終わりました。
前日の強い陽線を2つの細い実体が挟んでいるので、
上昇のモメンタムが弱まり、
調整入りを予告する流れです。
商いは5営業日連続で3兆円超え、
東証1部の売買代金は概算で3兆761億円、
売買高は12億6035万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1363、
値上がりは706、変わらずは120銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
“やっと来てくれた”、
上がるのが好きな投資家には
理解できない感覚かも知れませんが、
相場に長くいると、途中で休みを挟む方が
ほっとする場合があります。
もちろん永遠に上がり続けたら
なんとも幸せですが、そんな非現実現な
話よりは今後のアクションを考える方がよいでしょう。
日経平均は前日まで８営業日の続伸、
この期間だけで、2500円以上を上げてきたので、
一回調整を挟んでもおかしいことではありません。
これを日柄の調整と呼びます。
この調整の重要性は2020年11月4日から18日まで続伸する
間の動きを見るとよくわかります。
11月13日に一回調整を入れることでその後の上昇はより円滑になり、
18日以降の3日間の調整は2021年2月16日まで続く
大相場の試金石となっています。
つまり、今の動きは相場が大暴落する前兆ではないので、
ゆったり構えて次の動きに備えれば大丈夫です、ということです。
メジャーSQ算出に伴い、明日の午前は荒れる動きも想定されますが、
押し目が拾われて、値嵩株、景気敏感系が
切り返すことをじっくり待ってから拾いましょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
30,008.19 －173.02(－0.57%)
ドル・円
110.07 – 110.08 －0.17(－0.15%)
ユーロ・円
130.14 – 130.16 －0.28(－0.21%)
ユーロ・ドル
1.1821 – 1.1823 －0.0009(－0.07%)
NYダウ工業株30種（ドル）
35,031.07 －68.93(－0.19%)
S&P500種
4,514.07 －5.96(－0.13%)
ナスダック
15,286.637 －87.691(－0.57%)
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