まずはこの一本。筆者が大きな影響を受けた映画でもあります。論理整然としながらも大ヒットも記録した映画史に残る作品です。1980年代のアメリカを舞台に、投資家ゴードン・ゲッコーが出世願望の強い若手証券マンを導くドラマです。株式市場で巨額の利益を目指す証券マンが、ゲッコーから投資テクニックを学びながら、欲望と良心の葛藤を描きます。ゴードン・ゲッコー役のマイケル・ダグラスにアカデミー主演男優賞を送った作品で、2010年には続編『ウォール・ストリート』(Wall Street: Money Never Sleeps)が、再びマイケル・ダグラス主演で製作されています。2つの間には23年の時差があり、連続してみると時代の変化とマイケル・ダグラスの変貌ぶりも楽しめるシリーズとなっています。「Greed, for lack of a better word, is good(言葉は悪いが、欲は善だ)」「Money never sleeps(金は眠らない)」という有名なフレーズが満載なので、英語の学習にもおすすめの意外な一面をもっています。