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2020年11月04日の日経概況

2020年11月04日の東京株式市場は2営業日続伸しました。
終値は前営業日比399円75銭(1.7%)高の2万3695円23銭でした。
2月13日以来の高値で、コロナショックと呼ばれる
暴落相場の下げ幅を回復したことになりました。
米国市場はバイデン氏勝利のシナリオを折込、大幅な上昇、
日本市場はトランプ氏優勢の可能性に反応して上昇しました。
まだ決着がつかない状態でも不透明感の払拭による期待が先行しました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に上昇して、
前営業日比554ドル98セント(2.1%)高の2万7480ドル03セント、
ナスダック総合株価指数も上昇して
前営業日202.96ポイント(1.9%)高の1万1160.57で取引を終えました。

世論調査でリードを維持してきたバイデン氏が
当選した場合を想定して、折込みが始まりました。

当選が決まる場合、合意が遅れていた
大規模な経済対策が実施される可能性に期待がかかり
景気敏感セクターへの買いが強まりました。
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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が期待先行で大きく買われた反面、
不透明さが払拭されるとの期待から買われました。
接戦だったフロリダ州をトランプ氏が制したと

海外主要メディアが伝えたことで
予想より早く決着がつく可能性に期待がかかりました。
医薬品セクター全般が買われ、

鉱業、サービス業が上昇率上位を占める中、
空運業、電気・ガス業は厳しい売りに押されました。

東証1部の売買代金は概算で2兆5601億円、
売買高は13億0233万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1524、
値下がりは573銘柄、変わらずは82銘柄でした。

日経の日足は上下ひげを持つ陽線をつくりました。
休み前の終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇する上向けのギャップを形成しました。

上昇幅が少ない場合レジスタンスとして働きやすい
25日移動平均線を大幅に超えてスタート、
安値でも割り込む事は無い位、強い勢いで上に抜け出しました。

高値ではボリンジャーバンドの+2σをタッチ、
戻して終わっているので、
今までの動きから考えれば本日の高値を超えて
+3σも押し上げることによって
本格的な上昇トレンドに乗っていくことが期待できます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

「やはり無理か。。。」
勝敗が決まってから予想記事を出そうと、
メルマガの配信時間ぎりぎりまで待ちましたが、
やはり勝敗がつかず、
接戦のままで4日の夜を迎えることになりました。

「誰が大統領になろうが関係ないでしょうか?」という質問を
休みの間に何回もいただきましたが、
もちろんそんなことはりません。

勝利する方の経済政策や、日ごろの言動によって、
どの産業が有利な影響を受けるかなどで
それを反映して相場は動き出します。
日本の首相が決まった時に、通信株が痛い目にあったことを
思い出していただくとわかりやすいでしょう。

長い目で見るとそうなりますが、
短期的には市場が嫌うことが解消されたことに反応します。
市場が最も嫌うのは言うまでもなく先の見通しがたたない不確実性です。

その不確実性が解消されると言うことにおいては
誰になるかはあまり関係ありません。

現に前日の米国市場はバイデン氏勝利との
予想に基づいた動きをしたし、
本日の日本市場はフロリダをトランプ氏が制した
ニュースに基づいて、トランプ氏で決着がつくかも、
という期待で動いています。

大きなトラブルなく決まることを願っておりますが、
いずれにしろ、景気敏感セクターには
大きな動きが予想されますので、
しっかりフォーカスしてみましょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,695.23 +399.75(1.72%)
ドル・円
104.82 – 104.83 -0.02(-0.01%)
ユーロ・円
122.40 – 122.41 +0.48(0.39%)
ユーロ・ドル
1.1676 – 1.1678 +0.0047(0.40%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,480.03 +554.98(2.06%)
S&P500種
3,369.16 +58.92(1.77%)
ナスダック
11,160.572 +202.961(1.85%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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