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2017/01/17

2017年1月17日の日経概況

2017年1月17日の東京株式市場は大幅に続落しました。

終値は281円71銭(1.48%)安の1万8813円53銭でした。

リスク時の円買いは、今回も日本の市場を翻弄している様子です。

英国を巡ってのリスクや、米国市場の材料不足などを背景に

円買いが進み、円高基調には止まり感がなく、

大きく売られることになりました。

トランプ時代の開幕まで3営業日、混沌の相場の中で

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

前営業日の米国市場はキング牧師誕生日で休場でした。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本市場は米国市場が休場で材料が少ない中、

英国の動きがリスク要因として認識され、円買いが進み、

円高基調が加速しました。

 

英国のメイ首相の演説を17日夜に控えている中

懸念されていたハードブレグジット(強硬離脱)*が現実化、

リスク回避から円への買いが進みました。

 

*ハードブレグジットについては、

投資戦略の部分を参照してください。

 

なお、さらに株式市場の方向性をわかりにくくしているのは

20日のトランプ大統領就任。

ここでの発言内容が明確になるまでは、

どちらの市場も方向性を打ち出すことは難しいことが予想されます。

 

 

窓をあけて始まった日経は、そのまま下げ幅を拡大、

節目として意識されていたポイントをすべて下に抜けました。

解説してきた通り、今週末まではこのさえない動きが続くことと思われます。

 

東証1部の売買代金は2兆942億円、

売買高は17億1056万株でした。

かろうじて2兆円を確保しましたが、積極的な売買はみられません。

東証1部の値下がり銘柄数は1799で、全体の9割、

値上がりは149、変わらずは56銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は明確な陰線を形成、小さいですが

窓を形成して、下方への圧力が強くなっていることを示しています。

前日は「心理的節目である19,000円、

2016/12/30の安値18,991円、

一目均衡表の基準線(18,967円)が下落の目処となります。」とつたえましたが、

1日ですべての確認ポイントを下に抜けました。

 

ボリンジャーバンドの幅が狭くなる中、

-2σを割り込んでしまったので、当分の調整は

避けられなさそうな形になってきました。

 

次の下落めどは、上値抵抗線を突破した2016年12月7日の上値が位置する

18,500円付近ですが、ここまで割り込むと

投資家心理のさらなる悪化が懸念されます。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

本日の夜に予定されているメイ英首相の演説は

ハードブレグジットの方針を示すことが確実とみられ、

ポンド売り、リスク時の円買いを加速させました。

 

外部要因が悪化する中、もう一つの懸念点は

20日のトランプ氏の就任演説。

市場の関心を集めていた1/11の 記者会見では、

金融規制緩和、インフラ投資や減税など、

経済対策には一切触れることがなかったことで市場が失望の売りを投げ出しました。

 

1/20の就任演説では1/11に肩透かしで終わった

経済対策への言及がどのくらい明確かつ、具体的に入っているかで

市場の大きな転換点になる可能性が高いと考えられます。

 

一方、内部要因に目を向けると、1/20あたりからスタートする

3四半期の決算発表です。

ここで注目されるのが大型・輸出関連などいわゆる主力企業の動向。

2016年9月末までの円高傾向を反映して、

下半期の事業計画を立てているため

12月の円安進行で業績の上振れが期待されます。

 

円高の進行にもかかわらず内需・ディフェンシブ銘柄にも

買いが入らない現状を踏まえると、

業績という内部のファンダメンタルを頼りにして待っている

投資家心理が透けて見えます。

 

それに備えて、現状は厳しいものの輸出・大型を中心に

仕込みを進めておくことが中期的には有効な投資戦略になります。

 

*ハードブレグジット

英国がブレグジットの重要な要因にもなった移民の規制を優先するかわりに、

EU単一市場へのアクセスなどを犠牲にしてしまうことを指します。

これを選択すると英国はブラジルやロシアなどと変わらない立場で

EUへのアクセスを進めるしかありません。

 

メイ首相は、移民規制を優先しつつも EU市場へのアクセスは求める

「良いとこ取り」を目指すようですが、

ブレグジット前と同等のアクセスを維持できることは困難だと予想されます。

 

**** ここからは個人的な感想として聞き流してください。

それはそうですね。

「あなたが嫌で別れるけど、あなたの給料にはアクセスさせてね、ムフッ。」では、

中々応じる気にならないでしょう。

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円):18,813.53     -281.71     -1.48%

NYダウ(ドル):19,885.73    -5.27      -0.02%

ドル(円):   113.07-08    -1.00円高    -0.87%

ユーロ(円):  120.60-64    -0.46円高    -0.37%