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2017/04/11

2017年4月11日の日経概況

2017年4月11日の東京株式市場は続伸しました。
終値は50円01銭(0.27%)安の1万8747円87銭でした。
米国市場が方向感にかける動きに終始したほか、
為替市場では110円台と円高に振れたことが市場の上値を抑えました。
小幅の反落でしたが、
年度末決算が来週から本格化することで、その結果を見極めたい様子見と、
地政学的なリスクが引き続き残存する状況は上値を抑える要因になっています。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は小幅反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比1ドル92セント(0.0%)高の2万0658ドル02セント、
ナスダック総合株価指数も小幅反発して、
前営業日比3.114ポイント(0.1%)高の5880.926で取引を終えました。

本日も方向性にかける展開です、0.1%以下の上昇幅で、
迷いが強くなっています。
原油高で資源関連銘柄に買いが進み相場を牽引しましたが、
長期金利が僅かながら下落に転じると
金融銘柄には売りが膨らみ、上値を押されました。

連日で0.1%以内の上げ下げが続くことは
1-3月決算が控えているのも大きな原因になっています。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は米国市場が方向感のかける動きになったことで
支持される材料が少ないなか、
地政学的なリスクが高まることで円が買われました。

為替市場の円高傾向を受け、売りが進み、
下げ幅を拡大させる場面もありましたが、
好調だと思われる業績への期待は根強く、
始値は超えて終わりました。

米国市場ではインフラ投資への期待が続いたことで、
インフラ関連銘柄に買いが進みましたが、
日本市場も明日の朝、寄り付き前に
2月の機械受注、3月の国内企業物価指数発表が予定されています。

前場半ばの10:30には中国の3月消費者物価と
3月生産者物価の発表も予定されているので、
朝方は荒い値動きも想定されます。

しかし、現在の不明な状況で市場への参加者自体が少なくなっているので、
あまり敏感にならず、観望するスタンスくらいでもいいのではないでしょうか。

東証1部の売買代金は概算で1兆8634億円と
連日で2兆円を下回り、前日よりも商いは細くなりました。
売買高は16億9117万株、東証1部の値下がり銘柄数は1384、
値上がりは504、変わらずは124銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は長い下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
高値と安値を切り下げる下落の形になり、
下落基調の中で戻りを試みる動きが抵抗にあった形になりました。

12月から続いたボックス圏の動きを先週割り込み、
前日は早速戻ってダマシになってくれるかも
期待させてくれましたが、また早速下離れに戻りました。

ダマシではなく、本当の下落トレンドに入ってしまったのではないか、
懸念される流れです。
前日の高値が一目均衡表の転換線とボリンジャーバンドの-1σが重なるところで
抵抗にあって下がる動きになっているのは、
下げが強くなることを示唆すると分析できます。

十字架に近い小陰線を形成しました。
明日早速トレンド転換して上に戻ってくれるなら
投資家心理は改善しますが、その反対の場合は、
もう一度心理的に崩れるポイントを迎えることになります。
前日の終値から上放れして、スタートしましたが、
終値が始値を下回り、強い動きとは言えない形になりました。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

地政学的にリスクの高まりが深くなっています。
最新のニュースでは” 米国による先制攻撃の兆候があれば米国に核攻撃すると警告“
(ロイター;http://jp.reuters.com/article/northkorea-nuclear-us-idJPKBN17D16D)
するなど、緊張が高まっています。

シリアへの空爆は支持率低下を打開するためのショーではなかったかと
疑問を持たれ始めたトランプ氏にとっては
どこまで本気で動くべきか悩みが深くなるところではないでしょうか。

先行きが不透明になることを市場は嫌います。
先制攻撃があるなら、ありで気持ち下げるか、
方向性は明確になりますが、
不明な場合は、動きづらいゆえに、同じ範囲を往復しながら停滞することになります。

現在のダウやNASDAQの動きはまさにその状態で
普段なら好調な米国企業の業績を少しずつ織り込みながら上昇するはずですが、
狭い範囲の持ち合いでエネルギーを貯めている流れになりました。

外部環境の悪化で日経は50円台の下落で耐えてきましたが、
夕方には「痛い」事態が発生して内部環境が悪化しました。
今週注目されていた東芝の決算発表、
2度にわたり延期していた2016年4~12月期連結決算を
ようやく発表して、最終赤字5325億円の結果になりました。

赤字幅はむしろかわいい問題で、
監査法人の適正意見を付けないまま決算を発表する
離れ業を見せた方がショッキングな出来事です。

「監査法人の適正意見」とは、すごくわかりやすく言えば、
「この決算内容は適切に確認され、公式的な発表をするのにふさわしいですよ」と
監査法人がお墨付きをしたということです。

これを無視して市場に発表したとは
「教授とは話合ってないけど、ボクのテストは70点くらい?と思いますよ」のような
ことなので、学生としても社会人としても「アウト」。
東証がこれを容認して上場維持を貫けば、
外国人からの信頼はますます低下することでしょう。

外部環境の悪化を受けて、不動産、陸運業、小売など
内需銘柄に資金が向かいましたが、
内部環境の変化は明日からどのように反映されるのか、
ドキドキしながら蓋をあけるしがありません。

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【各市場の動き】

日経平均(円):18,747.87     -50.01    -0.27%
NYダウ(ドル):20,658.02    +1.92     +0.00%
ドル(円):  110.62-63     -0.70円高   -0.62%
ユーロ(円): 117.35-39     -0.50円高   -0.42%