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2017/04/21

2017年4月21日の日経概況

2017年4月21日の東京株式市場は反発しました。
終値は190円26銭(1.03%)高の1万8620円75銭でした。
トランプ政権の動きに反応して米国市場が大きく上昇、
為替市場では円高が一服、円安に振れたことを反映して
大きく反発して18,500円台を回復しました。
6週間ぶりに上昇しながら今週の取引を終了し、
底入れ感は出ましたが、この継続性に疑問が残ります。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は大きく上昇しました。
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発して、
前営業日比174ドル22セント(0.9%)高の2万0578ドル71セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して、
前営業日比53.743ポイント(0.9%)高の5916.777で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数は3週間ぶりの最高値更新です。
米財務長官が年内に税制改革実施を「目指す」と述べたことが
材料になって投資家心理が改善しました。

NEC(国家経済会議)委員長なども後押しするような発言で
支援に出ましたが、「目指す」はあくまでも「目指す」。
年末になって「状況が思うようにならなかった」のような
発言に変わる可能性も潜んでいます。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
何かしらの材料がほしかった日本市場にとっては
米国市場の反発が格好の支援になってくれました。
ムニューシン米財務長官の発言は日本市場にも
投資家心理を改善させる材料になり、
前日比161円33銭高の1万8591円82銭でスタートしました。

一気に18,500円台を奪還した日経は、200円を超える
上昇幅を見せる場面もありましたが、
落ち着きを見せながら前場を
前日比159円32銭高の1万8589円81銭で引けました。

後場寄り付いた後はこれ以上の支援材料の見当たらないのが原因で
高値圏で膠着しましたが、
190円を超える上昇幅をみせて投資家心理が改善する材料を提供して
今週の取引を終えました。

注目する業種、銘柄としては、
半導体、機械関連には買いが続き、
半導体事業の売却についての経産相の発言が材料に
東芝が大きく下落しました。

東証1部の売買代金は概算で2兆2391億円、
売買高は18億6244万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1645、
値下がりは288、変わらずは83銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から大きく離れてスタートして、そのまま上昇する窓を形成、
4/13日から作られた短期の持ち合いを抜け出しました。

4/12の高値も超えることで4/11と4/12 にあけた窓埋めも期待できる
位置まで駒を進めることができましたが、
本日の動きがダマシで終わる可能性もあるので、
来週発生するかも知れない乱高下には注意が必要です。

3/29日以来、ボリンジャーバンドの-1σを終値で上抜け、
加速していた下降トレンドはひとまず止まった形になりました。

しかし、週足で確認すると終値では上昇しましたが、
高値と安値は切り下げる下降の形で、
中期的なトレンドは下降継続になっています。

来週も波乱要因は多く含んでいるので、下降の継続も想定する必要があります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週が終わってから眺めてみると、意外と堅調な動きで
底値を守ったということが伺えます。
前半の4/17は大きく下落してスタートしましたが、
その後はその安値を下回ることなく、安値を切り上げた後、
本日で幅のある上昇とともに、持ち合いを抜け出しました。
地政学リスクが大きく動かなかったことが支援材料になりました。

来週は週前半に波乱材料を含んでいます。
週末に行われるフランスの大統領選挙は
反EU派の躍進可能性が治ったとはいえ、
油断することはできず、欧州全体に波及可能なリスクとして認識しておくべきでしょう。

週後半からは決算が本格化します。
増収・増益になることに対するコンセンサスは形成されていることで、
市場の支えになってほしい雰囲気は大いにありますが、
やはりリスク要因は含んでいます。

1. 業績への期待がすでに織り込まれている可能性がある
日本企業の堅調ぶりは年末から認識されていることで、
割安だと認識されている現状においても
すでにある程度織り込まれている可能性がある点です。
これに対しては「過度な期待はしない」ということで対処しましょう。

2. 次の焦点になるのは2018年3月期への予想
二桁の増益率が想定されていましたが、
最近の円高傾向と、それを防止する材料が見当たらないのは
来期予想の下振れ可能性も含みます。

上記の2点を踏まえると、業績好調に対しても
慎重なアプローチが必要ですが、
週前半の欧州リスクを難なく通過、
全体的に無難な業績材料に米国の支援材料まで入ると
19,000円に向けての動きも想定することができます。

ファンダメンタルで振れた機械・半導体製造関連などには
引き続き注目してみる価値があるでしょう。
順調に伸びてきて、本日は利益確定に押された内需関連も
トレンドが転換することを確認できると次のチャンスにつながります。

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【各市場の動き】

日経平均(円):18,620.75    +190.26    +1.03%
NYダウ(ドル):20,578.71   +174.22    +0.85%
ドル(円):  109.29-30    +0.30円安   +0.27%
ユーロ(円): 117.10-14    -0.04円高   -0.03%