TOPICS

2017/05/10

2017年5月10日の日経概況

2017年5月10日の東京株式市場は反発しました。
終値は57円09銭(0.29%)高の1万9900円09銭でした。
米国市場は下落しましたが、
日経は年初来高値を2日で更新、2015年12月以来の高値を形成しました。
為替市場では円安基調が継続、輸出関連・大型株には追い風になりました。
注目のトヨタとソフトバンクの決算結果が出揃ったことで、
明日市場はこの結果をどう反映するのか、
これからの動きは明日の反応に関わっています。
本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は小幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反落して、
前営業日比36ドル50セント(0.2%)安の2万0975ドル78セント、
ナスダック総合株価指数は小幅続伸して、
前営業日比17.927ポイント(0.3%)高の6120.587で取引を終えました。

次期iPhoneへの期待が高まるアップルの動きが
連日の好調で、朝方は買われる場面もありましたが、
原油安が進んで資源関連銘柄に売りが広がることで
下げに転じました。

地政学リスクが緩和されたと少し安心する暇もなく、
北朝鮮の駐英大使が、インタビューで6回目の核実験を計画していると爆弾投げ、
当然のこと、米国は強く反発しました。
地政学リスクの高まりを受けて上値はずっと抑えられました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:ファンダメンタル】
9日のCME日経平均先物は小幅続伸して、
前日比40円高の1万9955円で引けました。
こちらも午後に入ると北朝鮮のニュースが入ることで、
上値を抑えられました。
SGX日経平均先物も小幅の動きで、
25円高の1万9915円でスタートしました。

日経は米国市場の反落、先物の小幅の動きを受け、
小幅の買い先行で寄り付き、
前日比47円56銭高の1万9890円56銭でスタートしました。
為替相場が円高に傾いたものの、大型の2銘柄が決算発表を予定していることで、
始値を挟んでの動きが続きました。

それでも下値を売り込む動きにはなりにくく、
ファーストリテイリング、ソフトバンクなどが決算への期待で買われた他、
電気機器、鉄鋼など景気敏感株として分類される業種にも買いが入りました。

始値を挟んでの動きに終始した結果、
57円高で本日の取引を終えました。

東証1部の売買代金は概算で2兆7790億円、
3兆円にせまる勢いで、上層と商いが同時に増える
好循環が始まっています。
売買高は21億6989万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1044、
値下がりは805、変わらずは166銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は短い上下ヒゲを持つ十字に近い短陰線を形成しました。
前日の形から一変して高値は切り上げ、安値も切り上げる
形上の上昇になりました。

本日もボリンジャーバンドの+2σを飛び出している状態が継続、
スプラッシュ継続のサインが出ています。
ファンダメンタル的にもテクニカル的にも上昇なのは疑いの余地がありませんが、
ここから市場の反応を見ながら上か下かを決定することになるでしょう。

過熱感のサインが出た状態でも強い形が続いているので、
一回調整に入る際は強く下げるか乱高下を挟むことも考えられるので、
保持する銘柄の利益確定には細心の注意を払ってください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

本日の動きで注目されるポイントは、
「投資家も背中押して欲しい」状態ということです。

朝方からソフトバンクの決算に対して、期待で買われていき、
ソフトバンクとファーストリテイリング2銘柄だけで、
日経の40円ほど上げたと言われています。

結果は好調で、新たな1兆円会社が誕生しました。
2017年3月期の連結決算(国際会計基準)は、
純利益が前の期比3倍の1兆4263億円でした。
初めて1兆円台に到達し、孫さんの言葉を借りると
「1兆円を到達した日本企業ではトヨタ自動車(7203)とソフトバンクの2社のみ。
トヨタは67年かかったが、ソフトバンクは36年で達成」と
「1兆円は通過点」と強気な姿勢を崩さず。
(いずれは”1兆円は通過点”と言って見たいもんですね)

トヨタは2期連続の減収・減益見通しを発表、
想定レートを105円と保守的においたことを考慮して
上方修正の余地は十分あると想定しますが、
明日市場はこの結果をどう受け止めるかが注目のポイントです。

トヨタへの反応に加えて、明日からチェックすべき項目は
朝鮮半島を取り巻く情勢です。
新たな核実験を計画しているというニュースは緩和されていた
地政学リスクを再び高める可能性もあるので、
その際は円高モードへの転換も考えられます。

業種は素直に市場の反応に従い、電気機器、鉄鋼などに注目、
過熱気味になってきた内需関連は一回調整を挟んだら
再び買い場が到来するでしょう。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円):19,900.09     +57.09     +0.29%
NYダウ(ドル):20,975.78    -36.50      -0.17%
ドル(円):  113.93-94     +0.30円安    +0.26%
ユーロ(円): 123.85-89     -0.27円高     -0.21%