TOPICS

2017/06/02

2017年6月2日の日経概況

2017年6月2日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は317円25銭(1.60%)高の2万0177円28銭でした。
米国市場の最高値達成と共に、2万円の大台をついに達成しました。
2万円台を終値で超えたのは2015年12月1日が最後で
1年半ぶりの大台回復です。
前日の解説では「売買代金の一層の増加と共に(2万円の壁を)一気に抜けないと、
再び壁になる可能性が高い」と説明しましたが、
一気に抜けてくれました。
壁を突破したので、ここから軽い動きになることが予想されますが、
その前に気にしておくこともあります。
本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発、
前営業日比135ドル53セント(0.6%)高の2万1144ドル18セント、
ナスダック総合株価指数も反発し、
前営業日比48.313ポイント(0.8%)高の6246.830で取引を終えました。

5月の雇用指標が改善したことを受け、米国の景気先行きに対する
見通しが改善、投資家心理もともに改善しました。
11の全業種が上昇して、個別銘柄の物色ではなく、
バランスのとれた上昇と見られます。

市場予想は前月比18万2000人増となっている明日の雇用統計の発表結果が
予想を下回らない結果で、6月利上げの確度が高まると
ドル高・円安が進み、日本市場はさらに軽い動きになる可能性が高いでしょう。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:ファンダメンタル】
6月1日のCME日経平均先物は続伸、
前日比260円高の1万9930円で引けました。
SGX日経平均先物は小幅の動きで、
80円高の1万9935円で始まりました。

日本市場は前日の米国市場が最高値を更新した上に、
CMEが幅のある上昇で引けたことを受けて、
投資家心理が改善、リスクオンに変わりました。

始値は前日比110円20銭高の1万9970円23銭、
早速上げ幅を拡大して、9時10分前にはすでに2万円を達成しました。
279円高で、2万円台をキープしながら前場を終えた日経は、
後場に入ると300円強の上昇幅をキープ、
317円の上昇幅で2万円超えの終値で今週の取引を終えました。

持ち合い相場の中で強みを発揮した内需関連株には
利益確定が広がり、水産・農林業、情報・通信業、食料品の3業種が下げ、
それ以外の業種はすべて上昇しました。

東証1部の売買代金は概算で2兆4665億円、
売買高は17億3830万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1620と、全体の8割、
値下がりは309、変わらずは88銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上ひげを持つ中陽線を形成しました。
2万円を超える際に新たな窓を形成して、
5月以降、抵抗として働いていた2万円を突破しました。

ボリンジャーバンドの+2σも早速タッチしてきたことで、
一回達成感による持ち合いか下落を挟むことは考えられます。
しかし、軽い調整の後、過熱感が落ち着けば上値が軽くなり、
さらに上昇していく余地はあります。

当分の下落の目処は、本日開けた窓の下限値ですが、
トレンドを示す各種の移動平均線はすべて上向き、
強気の相場入りを示しています。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

「長らく待たされましたが、動く時はあっさり」
このような印象が強い相場の動きでした。
2万円まで後2円というとこころまで迫った
5月中旬の動きから考えると、今回は
「こんなに簡単に突破していいの?」と思うほどの軽さです。

本日の動きは活況になる際の姿がいくつかあります。
わかりやすいのはまず、本日の規模別指数、
TOPIX100で代表される東証大型株の上昇率が1.85%で
中・小型を凌ぎ、輸出・大型を中心に上昇するという
活況相場の姿を見せてくれました。

もう一つは、上昇の背景です。
11月から始まったいわゆる「トランプ相場」は
政策期待によって思惑で上昇した流れでしたが、
今回は外部要因のサポートなしに、自力で上昇したというのが異なります。

明日の雇用統計が予想を極端に下回らない限り、
円高に振れる流れにはなりづらく、
来週は堅調な動きになると予想することができます。

注目すべき業種は本日の業種別の動きからもわかりやすく把握できます。
鉄鋼、機械などの景気敏感株、自動車など主力でありながら
割安な水準まで下落を強いられた「大型・輸出」銘柄を
素直に拾っていくのが良いでしょう。

本日は利益確定が優勢だったIoT, AI関連の銘柄、及び
電気・ガス業種には引き続き注目です。
ただし、来週と再来週にかけて注目すべきイベントもあります。

6月8日は欧州中央銀行(ECB)理事会や
英国の総選挙が行われ、欧州の方に関心集中うかと思うと、
同日に米国ではコミーFBI元長官の議会証言があり、
上半期最大の山場を迎えます。

上昇の流れをひっくり返すほどの材料ではないので、
落ち着いて見守るようにしましょう。

今週もお疲れ様でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円):20,177.28     +317.25     +1.60%
NYダウ(ドル):21,144.18    +135.53      +0.64%
ドル(円):   111.53-54    +0.53円安    +0.47%
ユーロ(円):  125.13-17    +0.45円安    +0.36%