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2017/07/10

2017年7月10日の日経概況

2017年7月10日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比151円89銭(0.76%)高の2万0080円98銭でした。
先週末発表された米国の雇用統計が市場予想を上回る
結果で、米国市場の上昇や長期金利の上昇になりました。
その影響で円安が進行、自動車など主力・輸出関連銘柄に買いが入りました。
3日ぶりに2万円台を回復しましたが、
盛り上がりに欠ける商いが懸念材料です。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して、
前営業日比94ドル30セント(0.4%)高の2万1414ドル34セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比63.615ポイント(1.0%)高の6153.079で取引を終えました。

世界の注目を集める経済指標である雇用統計の発表で
市場予想17万人に対し、22万2000人増、
4月5月の統計も上昇修正されました。

この結果を受けて長期金利が上昇、
金融関連銘柄を中心に幅広い業種に買いが広がりました。
ナスダックは時価総額の大きい銘柄を中心に
買い直しが入ることで幅のある上昇を見せました。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
シカゴのCME日経平均先物は反発して、
9月物は前営業日比130円高の2万20円で引けました。
7日の大阪取引所終値を70円上回りました。

SGX日経平均先物も買いが先行してスタート、
120円高の2万65円で始まりました。
日本市場は米国市場の上昇と長期金利の上昇を材料に
円安が進んだことで、前日の終値から上放れしてスタート、
141円35銭高の2万0070円44銭で寄り付きました。

しかし上値は重く、高くなると警戒と
戻り待ちの売りが出ることで一進一退の展開になり、
135円高の2万65円で前場を終えました。

後場寄り後は上げ幅を拡大、198円まで上昇する場面がありましたが
14時を過ぎると手がかり材料難、下げ幅は再び縮小されて
151円高で本日の取引を終えました。

円安基調を受けて電機、半導体関連株に買いが集まり、
任天堂も大きく伸びました。
一方、スマートフォンの月額料金を引き下げると発表したKDDIが売られ、
通信関連にも連想売りがでました。

東証1部の売買代金は概算で2兆992億円、
売買高は15億4025万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1411、
値下がりは469、変わらずは140銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
始値と終値の差が小さく、ほとんど十字架にみえる
「迷いのサイン」です。
普通は迷いを表すサインですが、窓をあけて上昇しながら
上を目指す勢いを形成しています。

下向きかかっていたボリンジャーバンドは横ばいに代わり
抵抗になりつつあった25日線を一気に抜けながら、
節目の2万円台も回復しました。

テクニカル的な分析で重要なサインは
一目均衡表のうわ雲に近づくと、雲の中に入る前に切り返したことで
上昇トレンドの継続を意味します。
明日も上昇することになると三役好転が成立しそうですが、
ファンダメンタル的なイベントが12日に控えているので、
様子見か、少し調整に入る可能性が高いでしょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

注目を集めていた、米国の雇用統計は
市場予想を大きく上回る結果で、
失業率も4.4%と完全雇用状態が続きました。
4月5月の結果も上方修正されるなど、
いいこと尽くしのようですが、懸念材料は潜んでいます。

同じ発表で 平均時給は前年同月比2.5%増、
前月から0.1ポイントの増加に止まることで、
インフレ圧抑の弱さが懸念材料として市場の上値を抑えました。

雇用統計・長期金利の上昇・円安など
もうちょっと上げてもいい材料が揃っていますが、
日本市場が迷いを見せるのは国内要因も関係しています。

加計問題で閉会中審査に参考人として出席した
前川喜平前文部科学次官は
「内閣府が仕事を進めるにあたって背景に官邸の動きがあったと思う」と発言
(http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS10H12_Q7A710C1MM0000/?dg=1)
政治の安定性を材料に日本株への買いを進める外国人に
不信感を与えることになっています。

懸念材料がある程度収まり、 12日イエレン議長の証言で
円安を支援するような
材料が出ると 電機・自動車・鉄鋼には引き続き注目です。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,080.98  +151.89   +0.76%
NYダウ(ドル)
21,414.34  +94.30    +0.44%
ドル(円)
114.18-19  +0.49円安  +0.43%
ユーロ(円)
130.19-23  +0.36円安  +0.27%