TOPICS

2017/08/09

2017年8月9日の日経概況

2017年8月9日の東京株式市場は大きく続落しました。
終値は前営業日比257円30銭(1.3%)安の1万9738円71銭でした。
パニックまではいきませんでしたが、
リスクの増大に備えて、ポジションを整理しておく動きが大きくなりました。
北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりを受けて、
お盆休みの前に冷め始めた投資家心理をなおさら冷え込ませました。
幸いなことに戦略メルマガでは利益になるポジションだけを保持しているので、
利益確定だけに気をつけるようにしてください。
本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

米国市場は11日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は11営業日ぶりに反落して、
前営業日比33ドル08セント(0.1%)安の2万2085ドル34セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して、
前営業日比13.312ポイント(0.2%)安の6370.460で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均が最高値更新の記録を続けたことで
利益確定の売りが出やすいタイミングにありました。
加えて、北朝鮮をめぐる地政学リスクが広がることで、
取引終盤にかけて売りが加速しました。

北朝鮮の対応についてトランプ大統領は
戦争をも辞さない趣旨の発言をすることで
世界的に地政学リスクを認識させました。
もちろん日本市場にも大きな影響を与えることになります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:ファンダメンタル】
シカゴのCME日経平均先物は反落して、
9月物は前営業日比115円安の1万9935円で引けました。
大阪取引所の終値を45円下回りました。
ダウ平均同様、引けにかけて下げが加速しました。

SGX日経平均先物も売りが先行してスタート、
前日の清算値と比べ60円安の1万9930円で寄り付きました。

日本市場は米国市場が引けにかけて地政学リスクを意識した
下げになった流れを引き継ぎ、売りが先行してスタート、
67円05銭安の1万9928円96銭で寄り付きました。

地政学リスクの広がりを受け、為替市場では
円安が一服、急激に円高の方向に振れました。
北朝鮮が具体的な攻撃目標を言明すると
円高のさらなる進行と投資家心理の悪化で
売りが売りを呼び、256円安の1万9739円で
午前中の取引を終えました。

午後に入っても円高は加速、アジア市場が全面安になることなどで
値を戻す動きは見られず、前場終値を挟んでの様子見に終始、
2ヶ月ぶりの安値で本日の取引を終えました。

リスク回避の売りが広がることで商いは増え、
東証1部の売買代金は概算で2兆6976億円、
売買高は20億6631万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1657に達する全面安で、
値上がりは287、変わらずは78銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は下ヒゲを持つ大陰線を形成しました。
前日の終値から下離れしてスタート、
そのまま下落する窓を形成して、テクニカル的に意識される
ほぼすべてのポイントを下に抜けました。

前日に一目均衡表の雲入りをしてから、
1日で雲の半分まで進んで下落しました。
25日線はもちろんのこと、上向きを維持していた
75日線も一気に下に抜け、当分の戻りは難しくなる流れを形成しました。

4/17から6/20までの上昇幅を100にした場合の
フィボナッチ分析では、19,520円付近に61.8%押しが位置するので
明日も下落する場合は、このポイントで一回
下げ止まりを見せつくれるかが確認ポイントです。

前日は「出来高も細ぼることがほぼ確定したお盆休み前、
せめて安値を大きく崩して終わることだけは
避けたいところです。」と懸念事項を書きましたが、
見事なまでに懸念通りの動きになってしまいました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今年に入って離れることのなかった地政学リスクが
一気に険しくなった様子です。
前日は「利益ののった銘柄もそろそろポジション締めに入る時期なので、
利益確定の売り設定だけは忘れずに週末をむかえましょう。」と
様子見的な解説をしましたが、今日の動きだけをみると
正解だった気がしないわけでもないです。

米国市場の連勝にも支えられず、冴えない動きを続けた
日本市場にとっては
「泣きたいところに頬を叩いてくれた」ような出来事で、
ポジション整理の意欲をますます強めてくれました。

リスクの高まりを受けて例外なく円が買われ、円高が進行、
同じく欧州の方はスイスフランが買われフランの急進を招きました。
9日夕方時点で円は109円台に突入、
これに加えて今晩の米国市場が軟調な動きになると
明日も厳しい動きを強いられることになるでしょう。

空売りを保有して利益が伸びている方は、利益を最大化する
買い戻しのポイントを極めることに専念しましょう。
買いを待つ方は、お盆休み前の最終営業日であることもあるので
無理なポジション立てはせず、米国市場の動きを週末までみてから
来週以降の戦略を考えてみましょう。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円)
19,996.01     -59.88     -0.30%
NYダウ(ドル)
22,118.42     +25.61     +0.11%
ドル(円)
110.56-57     -0.22円高    -0.19%
ユーロ(円)
130.51-55     -0.31円高    -0.23%

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/