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2017年8月16日の日経概況

2017年8月16日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比24円03銭(0.12%)安い1万9729円28銭でした。
米国市場が上昇は小幅で、方向感を示すには至りませんでした。
為替は1ドル110円台後半と円安に振れるなどプラス材料はありましたが、
前日の大幅高からくる反動で利益確定の売りが優先されました。
総合してみると、日中の変動幅が57円と小幅で、
終日方向感のない値動きに終始しました。
安心できる環境にいないことには引き続き注意が必要です。
為替に影響を与える海外の材料を待っている今夜、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は小幅に続伸、反落の方向感なしの展開をみせました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比5ドル28セント高の2万1998ドル99セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比7.219ポイント(0.1%)安の6333.013で取引を終えました。

北朝鮮がグアムへのミサイル発射計画を見合わせるとの
報道されたことを受け、地政学リスクが和らいだと判断、
投資家心理がやや改善しました。

好業績を発表した企業などを物色する動きに
終始する動きですが、材料が出つくされて、
方向感のない展開というのがふさわしい表現の相場模様です。

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【日本市場の動き】

日本市場は投資家心理がほとんど動かない様子を演出、
2円76銭安い1万9750円55銭で寄り付きました。
一進一退を繰り返しながら3円高で前場の取引を終えた後は
午後に入っても方向感のない展開が継続しました。

午後は膠着する流れが強くなりましたが、
14時を過ぎて大引に向かう際はさらに上値が重くなり、
24円安で本日の取引を終えました。

閑散相場の様子はますます深まり、
東証1部の売買代金は概算で1兆8757億円、
6月26日以降、1カ月半ぶりの低調ぶりでした。
売買高は14億3539万株、東証1部の値上がり銘柄数は1034、
値下がりは874、変わらずは115でした。

テクニカル的には前日の日足に包まれる陰線を形成、
高値は切り下げ、安値は切り上げる持ち合いになりました。
ボリンジャーバンドの-2σの下に飛び抜けてから
バンドの中に戻ってきましたが、強い上昇になったとは言えないでしょう。

75日線に届く前に一目均衡表の基準線と転換線に抑えられる流れで
ここを抜けると75日線、25日線と続きます。
上に抜くには相当なエネルギーが必要になる格好です。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

閑散相場が深まり、ついに売買代金は2兆円を割り込みました。
お盆安の終盤に近づいてくるので、当然といえば当然な動きですが、
米国市場の悩みも深くなっている様子です。

新たな材料が少ないので、一回大きく売られたもの、
トレンド転換した銘柄を中心に物色してきましたが、
今夜の材料は明日以降、方向性をもたせてくれる可能性もあります。

7月開催のFOMC議事要旨が公表され、
これを受けて為替がどのような動きを見せるのかが注目のポイントです。
ここで円安を支援するような内容が公表されると、
転換期を迎える輸出・大型株に見直しが入るでしょう。

一つ注意点は、新興市場の動きに惑わされないことです。
マザーズが2%上昇して、日経とは対照的な動きになりましたが、
これは行き場を失った資金が短期の利益取りを目的に
一時的に入ってきたものなので、持続性を持つ流れではありません。
保持している方は注意する必要があります。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
19,729.28     -24.03     -0.12%
NYダウ(ドル)
21,998.99     +5.28     +0.02%
ドル(円)
110.86-87     +0.53円安   +0.48%
ユーロ(円)
129.74-78     +0.14円安   +0.10%

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