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2017/08/25

2017年8月25日の日経概況

2017年8月25日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比98円84銭(0.51%)高の1万9452円61銭でした。
参加者が益々少なくなる閑散相場の中で、
方向感を失った市場は一時的な円高の一服を受け、
戻りを試す動きになりました。
不透明要因は何一つ解消されず、主要イベント通過を待つ週末、
来週も方向感のある展開にはなりにくいと予想します。
詳しい解説を含め、本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は2日続落して、
前営業日比28ドル69セント(0.1%)安の2万1783ドル40セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比7.080ポイント(0.1%)安の6271.326で取引を終えました。

米国の政局不安に対する懸念とドラギ・イエレン議長への期待が
ぶつかり合い、拮抗する1日でした。
政府機関の閉鎖も辞さないとの強硬姿勢を崩さないトランプ氏、
ジャクソンホールでの講演で出てくる
発言内容を見極めたいとの様子見ムードが対立、小動きが続きました。

政府機関の閉鎖に加えて懸念が広がっているのがデフォルト(債務不履行)
米国の財務省は9月19日までに債務上限を
議会が引き上げてくれることを要望していますが、
議会を通過するのかどうか予断できない状況が続いています。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は小幅の反発、
9月物は前営業日比60円高の1万9405円で引けました。
大阪取引所の終値を85円上回りました。

SGX日経平均先物は買いが先行して
前日の清算値と比べ70円高の1万9410円寄り付きました。

CMEとSGXの動きを反映して上昇スタートが予想された
日本市場は米国市場の小幅続落は上値を抑える材料として
47円35銭高の1万9401円12銭で寄り付きました。

円高が一服して109円中盤まで円安が進むと
自動車など輸出関連を中心に買いが進み
上昇幅を拡大、86円高の1万9440円で前引けを迎えました。

午後に入っては午前の終値を挟んだ動きで上値が抑えられ、
100円を超える上昇幅を見せた場面から引けにかけては値を戻して
98円高で今週の取引を終えました。

取引が少ない中、好業績や材料の出た銘柄への物色が続き、
ドンキHDとの提携が発表され、再建期待が高まったユニファミマは大幅高、
一時7%高まで上昇する場面がありました。
前日厳しい動きになった鉄鋼が早速戻し、
大きく上昇した結果、業種別の上昇率でトップ、
値を飛ばしていた食料品、水産などの内需関連は下落率トップに並びました。

商いはさらに軟調、5日連続の2兆円割れで、
東証1部の売買代金は概算で1兆7138億円、
4月17日以来、約4カ月ぶりの低水準でした。
売買高は13億4361万株、東証1部の値上がり銘柄数は1172、
値下がりは711、変わらずは140銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
短期的にはトレンド転換して上に戻る動きになりましたが、
この週の中では持ち合いが続き、
「持ち合いの中での上下」として埋もれました。

前日は「これ以上の下げと回避するためには8/18日から続く持ち合いを
窓を開けながら上に抜けて、アイランドリバーサル上に
この持ち合いを残すことです。
そのためには相当なエネルギーが必要ですが、
結論はジャクソンホール講演の後にでるでしょう。」と解説しました。

来週はジャクソンホールで特別な内容が出ない限り、
この持ち合いの中で推移することが継続すると予想します。
ただし、大きく下げる余地も少なく、
これ以上下がったら強力な支持になることが期待されているのは
200日移動平均線、これまで崩れると、
しばらくはパニック相場に入ることも考えられます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

来週日本株は週前半波乱含み、週後半の様子見で横ばいが予想されます。
週全体的に見ると「方向感のない神経質な動き」で、
今週を含めて見ると「乱高下を繰り返す持ち合い相場」が総評になります。

週明けは週末のジャクソンホール講演結果を反映する動きで乱高下が予想されます。
まず、発言内容に関する大筋の予測です。
ドラギ総裁、イエレン議長共に講演の中で
金融政策の驚くほどの内容を発言するのは期待薄との見方が多くあります。

バランスシートの縮小に関してはサプライズにはならず、
市場がすでに織り込んでいるとの見方が強いので、
新たな上昇材料にはならないと考えます。

週後半は金曜日の夜に予定されている雇用統計の結果を
見極めたいとの思惑から様子見を決め込む流れが優勢でしょう。
これは毎月繰り返されることなので、今更驚くようなうものではないですが、
この結果が反映されるのは9月19-20予定のFOMC、
利上げが緩むかどうかを決めるキーになります。

上記のことを踏まえる場合、為替市場には円安・円高が交差する
神経質な反応を含む横ばいの動きが続き、
株式市場にも同様の動きが続くと予想します。

前日は建設業界の空売り戦略について解説して、
本日早速約定するケースが出ました。
約定した空売りポジションは乱高下の場面で有効に使えるので
利益確定のタイミング見極めに努力を惜しまないようにしてください。

次の注目するのはiPhoneがやってくる9月に入ることで
再び注目されるiPhone・半導体関連、
そして一時的な材料を乗り越える動きを見せる鉄鋼です。

よい週末を!

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【各市場の動き】

日経平均(円)
19,452.61    +98.84    +0.51%
NYダウ(ドル)
21,783.40    -28.69     -0.13%
ドル(円)
109.64-65    +0.38円安   +0.34%
ユーロ(円)
129.16-20    +0.32円安   +0.24%