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2017/08/30

2017年8月30日の日経概況

2017年8月30日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比143円99銭(0.74%)高の1万9506円54銭でした。
北朝鮮のミサイル発射を巡る地政学リスクで
米国市場は大幅下落でスタートしましたが、上昇して引け、
日本市場も買い安心感が広がり、商いを伴いながら上昇しました。
為替市場で円安が進んだことや、自律反発を誘発する
テクニカル的な位置にあったことも相場を支えました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は小幅の反発と続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比56ドル97セント(0.3%)高の2万1865ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は2日続伸して、
前営業日比18.871ポイント(0.3%)高の6301.886で取引を終えました。

注目されていた北朝鮮のミサイル発射への反応は
まず大きな売りスタートして現れました。
「全ての選択肢がテーブルの上にある」と
軍事的な解決策も辞さない姿勢を示したトランプ氏の発言もあり、
134ドル安とリスク回避を急ぐ動きでスタートしました。

売りが一巡した後は北朝鮮と米国が、
軍事衝突までには至らないと、楽観的な見方が広がり、
押し目買いが優勢になって上昇に転じて取引を終えました。

世界市場にはこれがポジティブなサインになりました。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は小幅の続伸になりました。
9月物は前営業日比5円高の1万9470円で引けました。
大阪取引所の終値を90円上回りました。
スタート時点では9月物は一時1万9175円と、
290円下落する場面もありましたが、米国市場同様、
楽観論が広がることで買いに転じました。

SGX日経平均先物は反発してスタート、
前日の清算値と比べ80円高の1万9470円で寄り付きました。

日本市場は北朝鮮の弾道ミサイル発射によって、
米国との軍事衝突はないとの見方が多くなって
米国市場が上昇したことで、買い安心感がひろがりました。
前日比118円43銭高の1万9480円98銭でスタート、
前日の下落で自律反発の動きも予想されるタイミングでした。

始値を挟んでの動きで膠着状態に入って、
106円高の1万9468円で午前の取引を終えた日経、
午後に入ると14時過ぎから動きが活発になり、
商いを伴いながら一段高、143円高で本日の取引を終えました。

円安が進んだことを受け、大型株が久しぶりに晴れ顔、
任天堂などのゲーム銘柄に軟調な動きが出ました。

7日連続の2兆円割れを記録した売買代金は
2兆2247億円で、2兆円の大台に乗せてきました。
東証1部の売買高は17億530万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1357、
値下がり540、変わらず126でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から上離れしてスタート、
直近の持ち合いの中に戻ってきました。
暴落してパニックに陥る動きは逃れました。

前日の動きと合わせて考えると、
支えになることが期待されていた200日移動平均線が
期待通りの役割を果たしてくれたことになりました。

しかし、週末の雇用統計に備えて、明日からは
様子見に入る可能性が高く、上昇の継続性には疑問符がつきます。
一目均衡表の転換線を明確に上回りましたが、
上はまだグッついた状態の25日線と基準線が待ち構えているので、
ここまで戻ると一回抵抗にあうことが予想されます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は「支えになってほしいと市場で期待されていた200日移動平均線で
一旦止まった上に、下げ幅が縮小されたので、
明日は短期的な戻りの上昇が予想されます。」と解説、
この文言に反応して、「今日の上昇、なんでわかりましたか?」という
質問をいくつか頂きました。

わかったというよりは(わかっていたら占い師になっていることでしょう)
いつも観察して分析を行っていたから「予想ができた」というのが
正しい表現ですね。その分、外す場合もありますし。

明日から金曜日にかけては様子見を予想しています。
月末要因と相まって、雇用統計の発表が予定されているのは
前から知っていたことですが、
特に今回の雇用統計が注目されるのは
不透明要素が多い現状があるからです。

数字としは申し分のない雇用統計、先月は20.9万人増加に
失業率は4.4%から4.3%にさらに低下して、
歴史的と言っていいほどの好調ぶり。

しかし、北朝鮮を巡る地政学リスク、
トランプ政権への期待が失望に変わり、方向感を失った米国の政局、
崩壊すら懸念されているEUの現状など
こんなにも?というほどの不透明要因が周りを囲んでいるのが
市場の足かせになっています。
これを反映して為替市場も膠着状態。

このような状態なので、為替市場にインパクトを与える
雇用統計の結果が注目されるわけです。
不透明要因が多い今、投資戦略に変更はなく、
厳しい動きを強いられていた金融銘柄、大型・輸出関連には
引き続き注目です。
加えて、9月の特徴を考慮し、高配当、優待銘柄には
月初から目をつけておきましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
19,506.54     +143.99     +0.74%
NYダウ(ドル)
21,865.37     +56.97      +0.26%
ドル(円)
109.96-97     +1.46円安    +1.34%
ユーロ(円)
131.39-44     +0.68円安    +0.52%