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2017/09/01

2017年9月1日の日経概況

2017年9月1日の東京株式市場は小幅で3日続伸しました。
終値は前営業日比45円23銭(0.23%)高の1万9691円47銭でした。
米国市場が堅調な動きを続けたことが好感され、
3日連続の上昇をみせましたが、短期的な過熱感が見え始めました。
今週末は雇用統計、来週末は地政学リスクに関連する要因が
大きく動くようなタイミングなので、
来週の動きも乱高下を含む横ばいになると予想します。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は3日続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅で3日続伸して、
前営業日比55ドル67セント(0.3%)高の2万1948ドル10セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して、
前営業日比60.353ポイント(0.9%)高の6428.662で取引を終えました。

各種指標が市場予想を上回る中、
FRBが利上げの材料として注目している物価の動向が伸び悩んで
利上げのペースが鈍るとの見方で買いが入りました。

前日発表されたPCEデフレーターは
コア指数が前年同月比1.4%上昇、上昇率は2015年12月以来の低さとなりました。
FRBの目標である2%を下回り、利上げペースが鈍るとの見方が広がり、
買いが入ったものの、上値は限定的でした。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は続伸しました。
9月物は前営業日比110円高の1万9675円で引けました。
大阪取引所の終値を15円上回りました。

SGX日経平均先物は小幅に買いが先行してスタート、
前日の清算値と比べ5円高の1万9700円で寄り付きました。

日本市場は米国市場の上昇と、CME、SGXの先物上昇を受け
買いが先行、前日比87円33銭高い1万9733円57銭で寄り付きました。
寄り付き後は短期的な過熱感が意識され、
上げ幅を縮小させ、38円高の1万9684円で午前の取引を終えました。

午後に入っては下げに転じる場面もありましたが、
再び上昇に浮上するなど、方向感を探る動きが継続した後、
45円高で今週の取引を終えました。

目立つ動きのなかった倉庫・運輸関連業に買いが入り、
ゴム製品、石油・石炭製品もしっかりした動きになりました。
一方、小売、水産・農林業などの内需方が売られて下落しました。

商いは2日連続の2兆円超えから一転、
東証1部の売買代金は概算で1兆9028億円、
売買高は16億3044万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1222、
値下がりは663、変わらずは138銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は長い下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
4日ぶりの陰線引けです。
実体は前日の日足から上放れして終わりましたが、
テクニカル的なポイントにひっかかり、来週以降は
一旦調整局面に入ることも念頭に入れておきましょう。

テクニカル的なポイントとは、上値の抵抗線になるところです。
25日線と一目均衡表の基準線が重なっており、
実体では三空を空けたことになるので、
ここで反転して調整に入ってもいい位置にいます。

週足は4週間ぶりに陽線を形成して、トレンド転換をしてきましたが、
26週線にまたがった陽線で迷いが生じた形で引けました。
上値は週足上の一目均衡表で転換線に触れて、
安値は転換線に振れるなど、悩みの多い流れになっています。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週の動きをまとめると、前半軟調、後半にかけて堅調。
週前半は地政学リスクが高まることを受けて、
為替市場で円高が進行、株式市場は厳しい動きを強いられました。
後半は北朝鮮の地政学リスクが落ち着きを見せることで
108円まで進んだ円高が円安に振れ、しっかりした動きに変わりました。

経済指標が概ね良好な結果になって
米国市場がポジティブな動きになったことも後半の回復基調を
支える要因になりました。

この基調が続く場合のプラス材料と、
円安になりにくいネガティブ材料が拮抗することにより
来週は持ち合いが続くと予想しています。

米国経済の好調ぶりを確認できる雇用統計の発表が今夜、
極端に悪い結果にはならない限り、
市場を大きく下げるような要因にはならないでしょう。
しかし、その場合は為替が円安に振れにくくなります。

円安になりにくいもう一つの要因は
「9月は利上げなし」の観測を織り込む動きです。
この見方を織り込む途中では円安に振れることが難しいでしょう。

円高に振れる可能性がある材料は、やはり地政学リスクです。
北朝鮮は追加のミサイル発射を公言している上に、
来週末の9/9は北朝鮮の建国記念日です。
それに合わせて学実験かミサイル発射が懸念されているので、
(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170831/k10011120571000.html)
その際は一時的で急激な円高も想定されます。

ファンダメンタル的に9月は下げやすい季節。
昨今の状況も上昇を予感させるものはあまり見当たらない状況なので
8月に続いて、空売り(ショート)ポジションを適切に配合して
利益を伸ばす戦略が求められます。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
19,691.47     +45.23     +0.23%
NYダウ(ドル)
21,948.10     +55.67     +0.25%
ドル(円)
110.08-09     -0.40円高   -0.36%
ユーロ(円)
130.99-03     -0.38円高   -0.28%