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2017年10月18日の日経概況

2017年10月18日の東京株式市場は12日続伸しました。
終値は前営業日比26円93銭(0.13%)高の2万1363円05銭でした。
1996年11月26日につけた高値2万1418円まで
100円以内の範囲まで迫ってきました。
12日続伸は2015年5月15日から6月1日まで、
2年4カ月ぶりに続伸の記録に並びました。
今週末から本格化する決算への期待が織り込まれ始まったので、
予想通りの好調ぶりが伝わると、
材料出尽くしで天井からの下落が現れることも考えられます。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は3日続伸と反落になりました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して
前営業日比40ドル48セント(0.2%)高の2万2997ドル44セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落して、
前営業日比0.348ポイント安の6623.657で取引を終えました。

3指標揃って最高値を更新までは至りませんでしたが、
S&P500も上昇して、ダウと共に最高値を更新しました。
業績発表のピークを迎える中、前日同様に
業績予想の上方修正を発表した銘柄などが物色され、
小幅ではありますが、続伸しました。

一方、ナスダック総合株価指数は主要な大型銘柄が売られることで、
小幅で反落しましたが、大きく売られたよりは
高値圏で迷いが深まるという動きと言えます。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の続伸と、円安傾向を背景に
買いが先行して38円高の2万1374円で寄り付きました。

業績への好調ぶりが予想される銘柄に対しての
買いも加わりましたが、高値圏で推移していることへの懸念から
上値は重く18円高まで押されて午前の取引を終えました。

午後に入っても一進一退が続き、
26円高で始値を割り込んで引けました。
一段進む円安を背景に輸出関連銘柄に買いが入り、
前日に引き続き水産・農林業は厳しい動きを強いられました。

日経の日足は上下ひげつきの陰線を形成、
ボリンジャーバンドの+2σを割り込んで中に入ってきました。
10/13の大幅な上昇からみると、高値の推移が緩やかになり、
上昇の勢いには翳りが見え始めました。

MACDの拡散が止まるなど、過熱感を表すサインが
点灯しているので、警戒は常に必要なテクニカルの様子です。

東証1部の売買代金は概算で2兆2840億円、
売買高は13億5776万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は717、
値下がり1226、変わらず88銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

相場は上昇しましたが、過熱感は至るところで観られるようになりました。
特に本日の騰落数を見ると、東証1部の値上がり銘柄数が717と、
指数の上昇にもかかわらず、35%にすぎない結果でした。

つまり過熱感が出ている銘柄に広く分散することができず、
一部の銘柄に資金が集中して指数を押し上げたとみることができます。
目立つのは円高傾向で押されていた医薬品、自動車関連などに
買いが進んだことです。

買いが進んだとしてもこれから強い勢いで上昇するということよりは
短期の買い戻しを主体にして、
短期で上昇、短期で切り下げてトレンド転換になる可能性が高いでしょう。

天井に近いというのは誰がみても明確なので、
いつでも利益確定ができるように設定をしておくことと、
空売りが短期でよく決まりますので、
下降トレンドに乗ってきた銘柄には注目してみるタイミングです。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,363.05    +26.93    +0.13%
NYダウ(ドル)
22,997.44    +40.48    +0.17%
ドル(円)
112.22-23    +0.10円安   +0.08%
ユーロ(円)
132.01-05    +0.02円安   +0.01%

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