2017年10月23日の東京株式市場は15日続伸しました。
終値は前営業日比239円01銭（1.11％）高の２万1696円65銭でした。
先週は連勝記録に並んだ後、
週末の間に与党の選挙優位が確実になることを受け、
今週最初から最長記録を更新しました。
連勝記録に続いて、高値レベルでも1996年７月15日以来、
約21年ぶりの高値をつけました。
新しい価格帯に入ることで、値動きはより軽くなり、
投資家心理は強気に傾きました。
テクニカル的な節目を作ることは容易に考えられますが、
流れとしては上なので、買い目線で当分は過ごしたいものです。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は絶好調、6日続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は6日続伸して
前営業日比165ドル59セント（0.7％）高の２万3328ドル63セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比23.986ポイント（0.4％）高い6629.053で取引を終えました。

先週2万3,000ドルを突破してからも、上昇を続けて
５日連続で過去最高値を更新しました。
テクニカル的にポジティブな動きは、
朝から徐々に上げていき、この日の高値圏で引けたことです。

ファンダメンタル的には上院で2018年度の予算決議案が
可決され、税制改革の現実味が増したことが好感されました。
税制改革→景気刺激→株高、債券安と連想が繋がり、
債券が売られ、長期金利が上昇、金融銘柄が買われたことも
市場を押し上げる要因になりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は上昇になる要素がすべて揃った状態で、
15日続伸で寄り付きました。
まず、米国市場の上昇が続き、6日続伸、5日連続の最高値更新、
国内では22日投開票の衆院選で与党が圧勝、
アベノミクスの継続が期待され、外国人の買いが膨らみました。

高値圏で膠着する場面も見られましたが、
200円を超える上昇幅を確保したまま、
2万1,700円付近まで接近して引けました。

2万2,000円もすでに視野に入ってくる範囲まで進んだことで
過熱感よりは投資家の「持たざるリスク」が大きく作用しました。

日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
始値には届かず陰線引けですが、
先週末の日足から大きく上放れして寄り付き、
そのまま上に位置する窓を形成、下ひげも長いことから
まだ強気な形を形成しました。

ボリンジャーバンドの+2σを飛び出したので、
本日よりスプラッシュ突入、
オシレーター系の指標はもちろん、100%の過熱感を出しています。

トレンドが強い時はオシレーター系が力を発揮するのが
難しいいので、ここからはトレンド系の指標に重きをおいて分析、
投資戦略を考える必要があります。

火をはくような勢いの割に、商いは盛り上がりに欠け
東証１部の売買代金は概算で２兆5942億円、
売買高は15億8207万株でした。
東証１部の値上がり銘柄数は1,639と8割、
値下がり銘柄数は313、変わらずは80銘柄でした。

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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】

いよいよ最長記録を更新しました。
15連勝は日本の株式市場が始まってから初めての記録になります。
それだけ市場にはすべての上昇材料が揃って、
為替市場まで114円台への突入と後押しをしてくれました。

先週末は「水産・農林業のように押されていて、
来週から反転する気配がある銘柄や、
大相場時に買われる大型・安定性の高い銘柄に注目してみましょう。」
と解説しました。

基本的にこの考え方を変える必要はなく、
為替市場の後押しも考える場合、主力銘柄への
資金シフトはしばらくの間、有効な投資戦略になるでしょう。

プチバブルという評価も聞かれはじめましたが、
バブルは「実態が伴ってない状態で買われて行く現象」だと定義されることから、
日本企業の実績から考える場合、
まだ割高とは言えないレベルというのが事実です。

すでに保持している銘柄に関しては、明確な反転サインが出るまで
保持して利益を最大化する時間帯です。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,696.65　　　　　+239.01　　　　　+1.11%
NYダウ(ドル)
23,328.63　　　　　+165.59　　　　　+0.71%
ドル(円)
113.67-68　　　　　+0.35円安　　　　+0.30%
ユーロ(円)
133.79-83　　　　　+0.01円安　　　　+0.00%