2017年12月22日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比36円66銭（0.16％）高の２万2902円76銭でした。
米国の長期金利が上昇、収益の拡大が期待される
銀行株に買いが入ることで指数を押し上げました。
また、商品先物市場の堅調な動きを反映して
資源関連銘柄にも買いが入りました。
本日の高値付近で引けたことは来週への期待を持たせますが、
薄い商いが懸念事項として残ります。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比55ドル64セント（0.2％）高の２万4782ドル29セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比4.402ポイント（0.1％）高の6965.361で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数は前日より伸び幅が増えたものの、
相変わらず高値圏で迷いながら横ばいになっています。
長期金利が高値圏で推移していることから、
金融株が買われて大きく値を上げました。

原油高で石油関連銘柄に買いが入ったことも
上昇の一因になりましたが、
午後に入ると、ブラジル社の買収に乗り出したとのニュースで
財務負担を嫌う売りが出て、指数を押し下げました。

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【日本市場の動向】

日本市場は外部環境の改善が続き、
上昇に転じて今週の取引を終えました。
すでに年初来高値を更新したメガバンクに加えて、
りそな銀行など、時価総額の大きい銀行株が上昇することで
指数とTOPIXを押し上げました。

銀行株の上昇を背景にTOPIXは年初来高値を3日連続で更新しました。
米国市場はさることながら、
日本市場も市場参加者が減少、
明確に上昇というには乏しい動きでした。

日経の日足は下ひげを持つ短陽線を形成しました。
形では安値と高値を切り上げて、明確な上昇の形になりました。
本日の高値付近で引けたことで、
来週の動きに期待を持たせる流れになりました。

来週は23,000円台へ12月だけで4回目の挑戦、
3度目の正直までは過ぎたので、
流石に4回目はありなのか、楽しみながら確認したいポイントです。

週足では先週の高値を切り下げ、安値は切り上げる持ち合いで
高値圏で陽線を形成したということ以外は
注目するように形にはなりませんでした。

この高値では多くの売買高が蓄積されているので、
これを上に抜けるには相当なエネルギーが必要そうです。

閑散相場の様子は深まり、商いは５営業日連続で２兆円台
東証１部の売買代金は概算で２兆4038億円、
売買高は14億8922万株でした。
東証１部の値上がり銘柄数は1124、
値下がり844、変わらず96銘柄でした。

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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】

年末の最終週になると、大体のメディアが
「掉尾の一振」という言葉が必ず出てきます。
最終週だけでもいい形で終わらせたいという気持ちがありますが、
来年への期待を膨らませたいという心理もあるでしょう。

逆説的ですが、最終週は一番盛り上がりにくい要素をすべて持っています。
まず参加者が少ないので取引自体が少なく、
盛り上がりにくい商いしか発生しません。

自分自身の心理もどうなっているか考えてみてください。
パッとしないものは一度手放して、
年末年始は軽い気持ちで過ごしたい、と思う方は多いはずです。

今年の最終週になる来週も「掉尾の一振」に期待ですが、
商いが薄い中、下値をしっかり保つ動きが予想されます。
今週は月曜日に349円高で期待をもたらせましたが、
結局また23,000円でぶつかって調整に入りました。

テクニカル分析でいう上昇型の三角持ち合いを形成していますが、
来週は高値圏で推移しながら保ってくれるなら、
年明けから上放れも期待できるでしょう。

早速トレンド転換してきた金融関連に引き続き注目です。
また、空売りの銘柄にも、ポジションを閉じる買い戻しで
急騰のような動きがありうるので、ポジションを持っている場合は
しっかりロスカットまたは利益確定の買い戻し設定をしておいてください。

いよいよクリスマスです。
常夏のマレーシアとシンガポールにもクリスマスはやってきます。
先週訪れたシンガポールのオーチャードロードは
歩くのが難しいくらいの人混みでした。

忘年会シーズン、飲み過ぎには気をつけて
来週も元気な姿で再会することを楽しみにしております。
よい週末を！

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【各市場の動き】

日経平均（円）　　　　22,902.76 ＋36.66(0.16%)
NYダウ　　　　　　　24,782.29 ＋55.64(0.22%)
ドル・円 　　　　　113.41 – 113.42 －0.16(－0.14%)
ユーロ・円 　　　　134.43 – 134.47 －0.40(－0.29%)