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2018年2月16日の日経概況

2018年2月16日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比255円27銭(1.19%)高の2万1720円25銭でした。
2日間で500円以上の上昇幅で節目の21,500円を超え、
22,000円に近づきましたが、上値は限定されました。
前日に引き続き円高基調が強まり105円台まで進んだことが
市場全体の上値を抑えましたが、
105円まで進んだところでの上昇幅として考えると、
よく守り、よく伸ばしてくれたと評価できる動きです。

本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は5日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日続伸して
前営業日比306ドル88セント(1.2%)高の2万5200ドル37セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比112.815ポイント(1.6%)高い7256.430で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は2日以来、2週間ぶりに
25,000ドル台を回復しました。
戻り時期の動きの特徴を表して、
大型・ブルーチップ(優良株)を中心に物色が続きました。

米国指数の先物を取引する方は、相場急変の可能性が
ぬぐいきれ無いことに注意する必要があります。
少し進んだところに25日線移動平均線が位置しており、
今まで支えになっていた指標が逆転することはよく起こることなので、
下に向かって急変に注意してください。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の連日の上昇を受け、
前日同様、買いが先行してスタートしました。
米国市場のVIXが低下して安定の動きを見せるのに合わせ
日本のVI(ボラティリティー・インデックス)も低下、
投資家心理が改善したのも上げ幅を引き上げる要因になりました。

上値を抑える要因になったのはさらに強まる円高基調です。
前日は106円台に突入してから
本日までの1日だけで105円に進み、
上昇余地を持ちながらも上値は限定されました。

円高基調を反映して、医薬品、食料品などの内需株に買いが進み、
証券、保険、銀行などは軒並み売られました。

日経の日足は前日同様、上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
本日も前日の終値から上放れしてスタート、そのまま陽線引け、
実体が離れるギャップを形成しました。
これで2日連続のギャップ形成です。

高値では21,866円まで進みましたが、
22,000円の節目と、ボリンジャーバンドの-1σ、
一目均衡表の転換線が意識される位置で止まりました。

前日にトレンド転換して、本日はその高値まで抜けてきたので、
戻りを試す動きになりますが、
22,000円台で抵抗に会うか、再び下にトレンド転換する場合は、
下げが加速するパターンになりますので、
引き続き注意は必要です。

東証1部の売買代金は概算で2兆7149億円、
売買高は14億2888万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1708、
値下がりは298、変わらずは59でした。
商いは1月29日以来の薄さでした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週をまとめるにあたって浮かぶキーワードは
「表面上の落ち着き、継続なるか?」です。
言葉通り、日本市場は一時の急落局面を抜け出したような
流れになってきました。

最後の2日間で500円超える上昇幅を見せる時は
円高基調が強まるタイミングだったので、
為替の動きに対しても耐性がついたようです。

来週はこの流れを引き継いで上昇を試みますが、
積極的に買いあがる動きにもなりにくいと予想します。
また、表面上の落ち着きが続かない場合は、
さらなる下落も有り得るでしょう。

まず、積極的な買いとみるには売買代金が
継続して減るのが気になるところです。
商いが少ないところでは盛り上がりにも欠けるので、
上値は限定的になる要因の一つです。

次、まだ分厚く待っている戻り待ちの存在です。
2月5—6の急落は、高値で買って戻るのを待っている
ポジションを量産しています。
まずは22,000円を突破する際に一回、
22,800円付近でもう一度この分厚い層に当たるので、
抵抗としてなりやすい線が2箇所あることになります。

決定的に来週は世界的に材料不足になります。
19日は米国市場がプレジデンツデーで休場、
春節(旧正月)で盛り上がる東南アジアでは、
香港が19日まで、中国に至っては21日まで休場となり、
イベントも少ないから、絶好の閑散相場が予想されます。

不気味なほどに静まった北朝鮮が再び動き出すなど、
ファンダメンタル材料によっては急変も予想されますので、
持っているポジションの利益確定・損失限定の
注文設定は忘れずに入れておきましょう。

よい週末を!

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,720.25 +255.27(1.19%)
NYダウ(休場)
  25,200.37 +306.88(1.23%)
ドル・円
  105.86 – 105.87 -0.50(-0.47%)
ユーロ・円
  132.70 – 132.74 -0.24(-0.18%)

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