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2018年3月12日の日経概況

2018年3月12日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比354円83銭(1.65%)高の2万1824円03銭でした。
米国がポジティブ材料で400ドル以上の上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎましたが、
政局不安定の悪材料を受けて伸び悩んだ後、
財務相の進退問題が落ち着きをみせると上げ幅を拡大しました。
政局不安が広がる日本、企業不祥事に続き
超えるべき山が増えていく昨今、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続伸して
前営業日比440ドル53セント(1.8%)高の2万5335ドル74セント、
ナスダック総合株価指数は6日続伸して、
前営業日比132.864ポイント(1.8%)高の7560.810で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数は1ヶ月ぶりに
史上最高値を更新しました。
国際情勢にポジティブ材料がでました。
トランプ氏と北朝鮮の金正恩労働党委員長が、
5月までに米朝首脳会談を開くことに大筋 同意、
地政学リスクの軽減を好感した買いがはいりました。

また、好調な雇用統計の結果と、
平均時給の伸び悩みを受け、
利上げのペースが緩むとの見方が広がったことも買いを促しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は外部環境と国内の政治不安がぶつかり合い、
外部環境のポジティブ材料が勝つ流れになりました。
地政学リスクの軽減と雇用統計を受けて、
米国市場が400ドル以上の上昇を記録
好調なスタートになりましたが、
学校法人「森友学園」への国有地売却の決裁文書を巡る問題が
市場の伸びを抑えました。

麻生太郎財務相が自分の進退について14時に会見すると
ニュースが伝わると、14時前後までは伸び悩んだ後、
自身の進退について「考えていない」と答えたことが伝わると
再び上げ幅を拡大しました。

円高基調の一服を受けて自動車、機械、精密機器などが上昇、
水産・農林業、空運、電気・ガス業界などが
売られ気味になりました。

日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
始値を割り込みましたが、25日線の上にとどまりながら引けました。

安値では25日線が明確に意識されて止まり、
上は22,000円の心理的な数字に抑えられました。
この位置から抑えられると、下に抜けて再び調整入りか、
高値を超えて22,000円を突破すると
前回の高値を目指すことになります。

今週は良好なスタートを切ったので、
投資家心理を改善させるような動きを今週は期待したいところです。

上昇はしたものの盛り上がりには欠け、
東証1部の売買代金は概算で2兆3973億円、
売買高は12億5360万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1712、
値下がりは309、変わらずは48銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は「実感のない上昇」について解説、
今週の展望は「上値が限定的な範囲で徐々に切り上げ、
下値は堅い動きを予想」しました。

早速本日より堅調な動きがスタートしましたが、
今度は国内問題が不透明性を高めました。
忘れ去られたと思った森友学院問題が
今度は国有地売却問題を巡る決裁文書の書き換え問題として
蘇ってきました。

海外の場合は政権の存続を揺さぶる大問題ですが、
波乱を望まない市場と政治の要求が合致していることから
大波乱には至らないと予想しています。

しかし、安心していい問題でもなく、
隠れた別の関連材料が出てくる場合もあるので、
いつ急落の材料になってもおかしくない状態です。

今週の戦略は変更なしに
高配当、株主優待で人気の高い銘柄は
来週にかけて最後の買い場を迎えるので、
短期勝負での買い、
主力株への物色、強い動きがみられる
半導体、ハイテク関連銘柄に注目します。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,824.03 +354.83(1.65%)
NYダウ(休場)
  25,335.74 +440.53(1.76%)
ドル・円
  106.55 – 106.56 -0.14(-0.13%)
ユーロ・円
  131.27 – 131.31 -0.15(-0.11%)

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