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2018年5月29日の日経概況

2018年5月29日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比122円66銭(0.55%)安の2万2358円43銭でした。
米国市場が休場で材料が不足する中、
欧米の方で政治リスクの浮上がありました。
イタリヤ、スペインなどの南欧で政治リスクが意識され
投資家心理が悪化しました。
外部環境の悪化が進む中、日本市場の行方は?
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場はメモリアルデーで休場でした。

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【日本市場の動向】

日本市場は欧米発の政治リスクが意識され
投資家心理が悪化しました。
イタリアの財政問題が先週まで意識されましたが、
スペインが加わり、政局の不透明感も意識された結果、
急激なユーロ安・円高が進みました。

リスク局面では円が買われ、ドルに対しても円高、
108円台まで円高が進んだことで、
輸出関連銘柄を中心に幅広い業種に売りが広がりました。

外部要因の鎮静化が見えないことや
経済指標の発表が多く予定されているので、
先週末に立てた方向感なしの動きという見方は継続します。

値嵩株の中でソフトバンクの下げが目立ち、
アップルの有機EL全面採用の悪材料が出た
JDI(Jディスプレ)の下げも目立ちました。

日経の日足は長めの下ひげを持つ短陰線を形成しました。
高値と安値を切り下げたので
テクニカルの形上でも下げになりました。

5/23に5日移動平均線を割り込んでから
5/24に25日移動平均線にまたがる下落、
週末までは25日移動平均線にタッチしながら抵抗に会いましたが、

短期で意識される2つの指標が割れたので、
75日線に向かっての調整を続ける動きになり、
力強い上昇モードに戻るには時間を必要とします。

商いはかろうじて2兆円を確保しましたが、
相変わらずの薄商いで
東証1部の売買代金は2兆354億円、
売買高は13億1193万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1499、
値上がりは507、変わらずは71銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は内需・ディフェンシブ銘柄に
注目するように解説しました。
現在の動きを見ると、当分はこの戦略を維持する必要があります。

見方だったはずの外部要因がここまで豹変するかという程
外部のリスク要因は不透明感が高く、
投資家が喜んで資金を投入するような環境ではありません。

米中の貿易摩擦、
米朝首脳会談の行方、
米国の自動車関連関税の引き上げ、
イタリア・スペインなど欧州発の政治リスク、
プラスして国内の「なんとか学園」たちをめぐる政治リスク、

列挙すると、これだけ円高が進む理由もわかるほどの状況なので、
当分はディフェンシブの物色と、空売りをポートフォリに
入れておくことが有効な戦略になります。

この相場環境なので、先週の大阪セミナー、
その前の名古屋、東京セミナーでも
空売りに関する相談と質問が多く出ました。

どれも結論は「買いと空売り、両方できればいいけどね・・・」ですが、
なぜか空売りになると自信がなくなるというのが多くの意見でした。
そこで皆さんの悩みを解決するセミナーを近々開催する予定です。

1日丸ごと空売り、
というコンセプトで、余計なことは入れず、
ジョンと1日中、空売りの理論と明日から実践する銘柄の話ばかりをします。

詳細が決まる次第お知らせ致しますので、
楽しみにして待っていてください。
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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,358.43 -122.66(-0.55%)
NYダウ(休場)
  24,753.09 -58.67(-0.23%)
ドル・円
  108.73 – 108.74 -0.72(-0.65%)
ユーロ・円
  125.78 – 125.82 -2.22(-1.73%)

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