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2018年6月15日の日経概況

2018年6月15日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比113円14銭(0.50%)高の2万2851円75銭でした。
米中の通商問題が意識され、米国市場は3日の続落、
日本市場はドル高による円安の進行で買いが広がり、
堅調な動きで今週の取引を終えました。
来週は大型のIPOが予定されている中、
しっかりした動きを予想しています。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は3日続落しました。
ダウ工業株30種平均は3日続落して
前営業日比25ドル89セント(0.1%)安の2万5175ドル31セント、
ナスダック総合株価指数は反発 して
前営業日比65.343ポイント(0.8%)高の7761.042で取引を終えました。

ECBの理事会で、年内までの金融緩和終了、
来年夏までの利上げなしと発表すると
金融銘柄に売りが入りました。

また、中国との貿易摩擦は鎮静する気配がなく、
リスク要因として残り続けることで
売りが広がりました。
しかし、下値は限定的で、3桁の上昇を見せる場面もあるなど、
方向感の欠ける動きが続いています。

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【日本市場の動向】
日本市場はECBが来年まで利上げなしと発表し、
欧州市場が上昇したことを受けて
買いが先行してスタートしました。

直近、変動性の大きいドル・円レートで
円安の方に振れたことも好感され、
3桁の上昇は確保しましたが、
前日の下げ幅分を取り戻すほどの動きは見られませんでした。

米中の貿易摩擦に対する懸念が再び浮上、
影響を受けにくい内需・ディフェンシブ銘柄にも
買いが進みました。

医薬品、鉱業、不動産、陸運業が上昇、
機械、金属、ゴム製品のほか、
銀行業も売りに押されました。

日経の日足は下ひげを持つ短陰線を形成しました。
高値と安値が前日の実体に囲まれ、
下落というよりは方向感のない動きが続いたと言えます。

来週はもう一度25日線まで戻してからトレンド転換するか、
3回目の23,000円突破に向かいます。

週足では2週連続の陽線を形成、
中・長期の上昇トレンドは保っているのが
投資家の心理を安定させる要因になっています。
週足では5/25週の高値が抵抗として意識されやすいでしょう。

東証1部の売買代金は3兆791億円、
売買高は16億8394万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は768、
値下がりは1254、変わらずは67銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

世界的なイベントが目白押しだった今週は
意外とあっさり、それでも堅調な動きで終わりました。
来週もしっかりした動きを予想します。

今週のイベントによる派手なパフォーマンス見られませでしたが
逆に言えば、それだけ地合いもしっかりしていること。
一方的に売りにくい雰囲気は続くでしょう。

想定されるリスク要因は米朝を中心とした通商・貿易摩擦、
米国の利上げでドル高の進行、新興国から資金流出です。
まとめてみると外部環境。
国内でコントロールできる要因は少ないので、
世界的な流れは外部の影響を受けにくい内需・ディフェンシブへの物色です。

日本もその流れは例外ではないので、
引き続き内需・ディフェンシブには注目です。

IPOに興味が多い方が待っているのは
来週マザーズに上場するメリカル、
関心が高いだけに市場全体を活性化させて
厳しい動きに直面しているマザーズをリードしてくれるかが注目されます。

週末は雨で、TBL投資アカデミーで企画していた
BBQは中止せざるを得ない悲しい状況。
それでも負けず、楽しい週末を過ごしてください!

日曜日は「ジョンと実践する1日丸ごと空売り」で
投資家の皆様にお会いします。
楽しみにしております。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,851.75 +113.14(0.50%)
NYダウ(休場)
  25,175.31 -25.89(-0.10%)
ドル・円
  110.75 – 110.76 +0.83(0.75%)
ユーロ・円
  127.90 – 127.94 -2.00(-1.53%)

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