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2018年7月2日の日経概況

2018年7月2日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比492円58銭(-2.21%)高の2万1811円93銭でした。
米国市場は一部銘柄への物色と原油市場の上昇で
関連銘柄への買いを中心に上昇しましたが、
日本市場はファンダメンタル的に心理を圧迫するニュースが出ました。
アジア市場の軟調、朝方発表された短観も2期連続の悪化を示すなど、
市場の心理を冷やす材料が連続で入ってきた結果です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比55ドル36セント(0.2%)高の2万4271ドル41セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比6.621ポイント(0.1%)高の7510.304で取引を終えました。

いずれの指数も小幅の動きで、方向感を掴みにくい相場です。
一部銘柄に物色が向かった他、
原油市場が強気で推移していることから
関連銘柄に買いが入ったことで相場を支えました。

ただし、まだ不透明感の強い貿易摩擦の行方で
積極的な買いは見られず、
週間ベースでは144ドル安、
3カ月ぶりに下げてこの週の取引を終えました。

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【日本市場の動向】
日本市場は国際情勢を反映して大きな下げを見せました。
米国市場では米中の貿易摩擦を巡って不透明感が強いまま、
場中にメキシコの大統領選で新興左派候補の優勢が伝わると、
政局不安を嫌気して米株価指数先物に売りが広がり、
日経の先物にも売りが広がりました。

リスクを嫌気した外国投資家が日経の先物に売りを強めると
現物株にも売りが広がり、
中国の弱い経済指標、株式市場の下落も加わり、
下げ幅はより大きくなりました。

上昇する業種が1つもない全面安の様子で、
食料品、小売業、水産・農林業への手仕舞い売りが
特に激しく入りました。

日経の日足は上ヒゲを持つ中陰線を形成しました。
高値と安値を明確に切り下げ、形でも下げ、
支えになってくれそうな動きになっていた
75日線を下に抜けました。

実体ではまだ75日線にまたがっているので、
完全に下抜けとは言えませんが、
5/30の直近安値も切り下げたことは心理的に
悪化して重荷になります。

また22,000円という心理的な節目も下に抜けたので、
早期に今の下げを打ち消さないと、
7-8月の「夏バテ相場」がアノマリーとして
頭に浮かんできます。

商いは低調で前日より減少、
東証1部の売買代金は2兆2992億円、
売買高は13億7285万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は131しかなく、
値下がりは1935で、全面安の様子です。
変わらずは28銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は微弱ではありますが、
75日線に支えられてトレンド転換したことに対して、
“上昇トレンドに戻るためには早いうちに本日6/29の高値、
6/26の高値を抜けて直近の持ち合いを抜け出す必要があります。”
と解説しました。

結果は高値を抜けることに失敗、トレンド転換にも失敗、
今週末のイベントに備えてリスクをとる姿勢がより
消極的になることを考えると、当分は調整が続く可能性が高いでしょう。

先週末に注目するように解説した内需・医薬品は
本日最も下げた業種の一角に入ったので、
下げ止まって反転するのを待つチャンスです。

戦略銘柄で取り組んでいる空売り銘柄にも
しっかり反転売りのサインが入ってきたので、
引き続き利益を伸ばしていきましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,811.93 -492.58(-2.21%)
NYダウ(休場)
  24,271.41 +55.36(0.22%)
ドル・円
  110.71 – 110.72 +0.08(0.07%)
ユーロ・円
  128.90 – 128.95 +0.32(0.24%)

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