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2018年7月4日の日経概況

2018年7月4日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比68円50銭(0.31%)安の2万1717円04銭でした。
米国市場が13時までの短縮取引の中4日ぶりに下落、
IT関連銘柄に売りが出たことを引き継ぎ、
日本市場も半導体関連銘柄に大きく売りがでました。
底入れ感は強まっていますが、週末の主要イベントまでは
積極的にポジションを立てることが難しいことが予想されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は4日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落して
前営業日比132ドル36セント安の2万4174ドル82セント、
ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落して
前営業日比65.013ポイント安の7502.674で取引を終えました。

独立記念日の休日前で、午後1時までの短縮取引、
参加者自体が少なく、損益を確定するポジションの整理が中心でした。
下げを主導したのはIT銘柄で、
個人情報の流出問題が再び懸念されたフェイスブック、
半導体のマイクロン・テクノロジーは中国の製品販売禁止が伝わり
急落するなど、市場を押し下げました。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の流れを引き継ぎ、
半導体、ハイテク関連の銘柄に売りが広がりました。
6日の発動を前にして、妥協案の提示が見られない
米中の貿易摩擦で、中国の景気減速が懸念されたことから
中国関連銘柄にも売りが出ました。

朝方は150円を超える下げ幅を見せましたが、
下値が大きく切り下がらないことが確認できたことで、
押し目を拾う買いも入り、
下げ幅は縮小されて2桁の下落で本日の取引を終えました。

中国関連、景気敏感銘柄に売りが出て
電気機器、機械、精密機器などが売り込まれ、
証券、保険などの金融銘柄も厳しい動きになりました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
下げが加速する中で、ヒゲの長い陽線が前日の安値を割り込んでないので
迷いのサインまたは下げ止まりのサインとして見られます。

先行スパン2に実体がまたがっているので
ここから反発する可能性のある形になってきましたが、
前日伝えた通り、戻ってくる途中で75日線または
先行スパン1が抵抗に変わることが懸念されます。

米国市場が休場で参加者が少なく
商いは非常に細くなりました。
東証1部の売買代金は2兆1275億円、
売買高は13億1123万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1066、
値上がりは956、変わらずは74銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

本日は材料難に悩まされる日だった上に、
明日は米国市場の休場でさらなる材料不足、
自然に注目はテクニカル分析の方に集まります。

端的に言えば、本日の方にしても、
テクニカル指標を見ても売られ過ぎ感+底入れ感は十分出ています。
今週入って3日間で580円を超える下落、
本日は短い陽線を形成しながら下げ止まりの形、
オシレーター系指標のRSIは20を切っています。
最後に20 を切ったのが2月6日なので、
下げ止まりの環境は十分揃ったと考えられます。

ただし、週末の主要イベントに備えて
早速動き出すことは難しく、雇用統計、追加関税の発動などの
材料を消化して、米国市場の反応を見ながら
動きを決めてくるでしょう。

空売りは利益確定のサインがではじめたので、
しっかり逆指値を設定しておいてください。

前日に空売りで挑戦できそうな分野として紹介した
ピークから下げのサインを出しはじめた電力系は
幅のある反発を見せたので、もう一度高値に挑戦するところまで
進んでから下に向かって反転するとチャンスなので、
継続して観察しましょう。

また、大底をさらに下に抜けてしまった非鉄金属系は
本日もさげが継続すると同時に下げ止まりのサインも出たので、
今週末まで様子を見て、しっかり反転下げがみられると仕掛けるのがよいでしょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,785.54 -26.39(-0.12%)
NYダウ(休場)
  24,307.18 +35.77(0.14%)
ドル・円
  110.89 – 110.90 +0.16(0.14%)
ユーロ・円
  129.35 – 129.39 +0.57(0.44%)

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