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2018年7月11日の日経概況

2018年7月11日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比264円68銭(1.19%)高の2万1932円21銭でした。
前日まで短期の上昇が続いて、
利益確定が出やすいタイミングにあった上、
米通貿易摩擦問題では米国側が追加関税を公表しました。
投資家心理が悪化、大きく売られましたが、
円高まで加わらなかったので、下げ幅を縮小させながら
本日の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は4日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して
前営業日比143ドル07セント(0.6%)高の2万4919ドル66セント、
ナスダック総合株価指数も4日続伸して
前営業日比2.997ポイント高の7759.198で取引を終えました。

前日に引き続き、週末から本格化する決算発表を前に
業績への期待が反映され、
6月18日以来の高値で引けました。

好調な業績を発表したペプシコーラー、
中国関連として抑えられていたボーイングなどが
上昇して市場をリードしました。

午後に入ると、前日までの大きな上昇もあり、
利益確定が意識された売りが出ることで
上昇幅を縮小させました。

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【日本市場の動向】
日本市場は貿易摩擦のリスクが意識され、
中国関連銘柄を中心に売りが先行、
下離れしてスタートしました。

前日まで短期の上昇で短期の利益を確定する
動きが出やすいタイミングにきていたことも加わり、
午前中は大きく売り込まれました。

中国関連銘柄には継続した売りが出ましたが、
為替市場ではリスクの拡散にも関わらず
急激な円高が進まなかったことから、
先物への売り混みもススまかったことから
下げ幅は縮小されながら終わりました。

原油先物が上昇したことを受け、
日米では石油、資源関連銘柄に買いが入り、
小売、建設などの内需型にも資金が向かいました。

日経の日足は下ヒゲの長い短陰線を形成しました。
前日解説した通り、上は25日線、実体では75日線にまたがり、
抵抗にあって調整に入る格好になりました。

安値では先行スパン2の前で止まり、
値を戻しながら引けましたが、
テクニカル上の形では、下げが加速する形になってしまったので、
警戒が必要です。

明日も本日の安値を切り下げ、先行スパン2も割り込んで下落すると、
7/10の上昇がアイランドリバーサルになり、
しばらくの調整は避けられなさそうです。

東証1部の売買代金は2兆3208億円、
売買高は13億6664万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1563で全体の7割、
値上がりは485、変わらずは51でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

懸念していた動きが現れてしまいました。
テクニカル的な節目を早期に突破しないと
抵抗に会い、下げが加速する流れになると懸念していましたが、
本日の動きでそのスタートを見せてくれたことになります。

ただし、下の節目では支えられる可能性も残っているので
悲観ばかりする必要はありません。

ファンダメンタル的な懸念点は中国と米国の我慢比べ、
対中追加関税の2000億ドルを米国が公表したことが
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32854440R10C18A7MM0000/)
投資家心理を悪化させました。

しかし、これも前から解説してきた通り、
何回も出てきて、これからも出てくるニュースなので、
惑わされることなく、淡々と自分の投資スタイルを貫いていけばよいでしょう。

前日説明した戦略からさらに一方進み、
空売り銘柄は下に向かって明確にトレンド転換したものが出ました。
一つの銘柄を継続してフォロー、次の仕掛けをするタイミングです。

買いでは底打ち感が出てから調整に入った建設業、
鉱業の転換タイミングに注目しましょう。
繊維製品は大底と思われる下値をさらに下に抜けたので、
しばらくは警戒してください。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,932.21 -264.68(-1.19%)
NYダウ(休場)
  24,919.66 +143.07(0.57%)
ドル・円
  111.02 – 111.03 -0.05(-0.04%)
ユーロ・円
  130.18 – 130.22 -0.27(-0.20%)

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