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2018/08/10

2018年8月10日の日経概況

2018年8月10日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比300円31銭(1.33%)安の2万2298円08銭でした。
対米関係が悪化したトルコで通過の流出が加速、
トルコリラの急落を受けて、円が買われた結果
幅広い銘柄に売りが出ました。
企業業績、堅調な景気指標と貿易摩擦などのファンダメンタル的な
対決モードが深まりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して
前営業日比74ドル52セント(0.3%)安の2万5509ドル23セント、
ナスダック総合株価指数は8日続伸して
前営業日比3.456ポイント高の7891.782で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数の8日続伸は
2017年9~10月の9日続伸以来ほぼ10カ月ぶりですが、
上げ幅は0.1%以下であげている実感のない連勝記録です。

S&P500社の90%以上が決算発表を終え、
材料難の中、貿易摩擦をめぐる懸念が続き
前日の終値を挟んでの動きに終始しました。

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【日本市場の動向】
日本市場は貿易摩擦に加えて、新たな材料で悩まされました。
まずは円高。
トルコの通貨リラが急落、
欧州の金融当局がトルコへの債券投資などで
貸し出し規模が大きい金融機関のリスクをチェックしているとの報道を受け、
ユーロが急落、円が買われました。

ドルに対しても円が買われることで円高が進み
投資家心理は一段と悪化、全面的に売りが広がりました。
マザーズの下げ幅が最大でしたが、
2018年6月期が連結最終赤字となったメルカリが10%超下げた結果で、
投資家の関心を集めた銘柄であっただけに失望はより大きく広がりました。

節目を割り込んだので、
当分は調整に入る可能性が大きくなったので、
銘柄の選別はより慎重になる必要があります。

日経の日足は大きな実体を持つ中陰線を形成しました。
小幅高くスタートしたものの、
節目となっていた22,500円、75日線、25日線をすべて割り込みました。

安値は薄い下雲の先行スパン2で止まりましたが、
くもが薄い分、下に抜けやすく
ここをさらに抜けてくると心理が大きく崩れるポイントになります。

一方、週足でみると、2週連続の陰線ではありますが、
26週、52週移動平均線、一目の雲がすべて支えになっているので、
来週はここでサポートされ反発してくれるかが焦点です。

東証1部の売買代金は2兆6162億円、
売買高は15億792万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1541、
値上がりは491、変わらずは72銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

意外なところで日本市場を引きずり下ろす材料がでてきました。
米国人拘束問題で対米関係が急速に悪化したことを受け
通過が流出、急速な下落が続いた結果、
1日だけで対ドル2割近くを下げました。

これを受けると当然、円は買われ、
スペインやイタリア、フランスなどトルコ関連貸し出しが
懸念されるユーロも売られています。

日米貿易協議も合意に至らず、
協議を続けることが決まったことも投資家心理を悪化させています。

まるで悪夢の真ん中にいるようですが、
意外の支援材料は多くあります。
まず、好調な企業業績、
上場企業の2018年4~6月期決算集計(10日時点)は
純利益が28%増加。
一方、19年3月期予想の純利益は0.3%減。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34052930Q8A810C1000000/

次は景気の指標で
4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は
前期比年率1.9%増、2四半期ぶりにプラスを記録しました。
これは市場予想を上回る結果です。

また有効求人倍率は1.62倍で40年ぶりの高さ、
6月の完全失業率は2.4%で、完全雇用を通り越して人手不足状態
景気を見ても非の打ち所がない状況です。

結局は貿易摩擦というリスク要因と景気の対決、
来週もその動きは続く結果、
軟調な動きが予想されます。

新興国リスクも高まっているので、
新興国向けのビジネスが大きい銘柄には要注意で、
空売りの比率が少し高まってきたとの相談は正しい方向を占めしています。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,298.08 -300.31(-1.33%)
NYダウ(ドル)
  25,344.00 -165.23(-0.64%)
ドル・円
  110.85 – 110.86 -0.19(-0.17%)
ユーロ・円
  126.66 – 126.70 -1.96(-1.52%)