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2018年8月31日の日経概況

2018年8月31日の東京株式市場は小幅に9営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比4円35銭(0.02%)安の2万2865円15銭でした。
2,000特ドルの追加関税発動を示唆したトランプ氏の発言で
米国市場は5営業日ぶりに反落、
日本市場は下離れして売りが先行してスタートしました。
中国の指標が好調なことを受けてプラスになる場面もありましたが、
小幅のマイナスで今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は5営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落して
前営業日比ドル137ドル65セント(0.5%)安の2万5986ドル92セント、
ナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反落して
前営業日比21.324ポイント(0.3%)安の8088.363で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数の過去最高値の更新記録は
4連勝でストップしました。
グーグルの下落が市場を悪化させましたが、
アップルの連勝は続き、下値は固く維持しました。

トランプ氏からまた材料が出ましたが、
市場の反応は限定的でした。
中国製品に対して来週にも2000億ドルの
追加関税を発動する考えがあると報道され、市場は下げに転じました。

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【日本市場の動向】
日本市場は大きな材料はなく前日の終値を挟んでの
攻防が続きました。
貿易摩擦への懸念が上昇記録を8連勝でストップさせました。

追加関税で再燃してきた米中貿易摩擦の懸念で
市場の心理は再び悪化しましたが、
リスクへの耐性は強く下値は限定的でした。

プラス転じる場面もありましたが、
上値を追うような材料も少なく、
小さい変動幅の中で様子見する動きが続きました。

JPX日経インデックス400は前日に続き続落、
TOPIXも続落で今週の取引を終えました。
医薬品、精密機器の上昇幅が大きく、
サービス業、不動産業も値を上げました。

一方、石油・石炭製品、鉄鋼銘柄が下げ、
銀行、保険などの金融系は連日で売りが入りました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の終値から下離れしてスタート、
ギャップあけて下落すると投資家心理が悪化する形でしたが、
前日の終値まで戻ってきて終わり、
大きく切り下げる形にはなりませんでした。

ただし、23,000円の壁にはもう一度ぶつかって
下がった形になり、今年4番目の失敗になりました。
このまま下落すると下値の目処は75日線、
基準線、転換線、25日線が固まっている
22,450-22,500の価格帯です。

東証1部の売買代金は2兆4085億円、
売買高は13億302万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1253、
値上がりは736、変わらずは115銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今回もデカクでましたね、というくらい
慣れた風景になるでしょうか。
トランプ氏は2,000億ドルの追加関税で再び
テーブルの上に大きな石を投げてきました。

交渉術でよくある「でかい物を出して、少しずつ現実的なものにする」と
考えなくもないですが、
この行動がくりかえされると「また狼少年が・・・」のように耐性が尽くし、
市場の不安定さもそこまで大きくはならないでしょう。

ただし、問題はその脅しが日本に影響するということです。
現実的に日本の経済には影響が出始めています。
“米追加関税、日本の生産に波及 経産省「鉄鋼に影響」“
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34818370R30C18A8EA4000/)
本日11:49のニュースです。

エッセンスは鉱工業生産指数が鉄鋼や自動車関連の生産が低迷した影響で
3カ月連続で低下し、それは2014年6~8月以来のおよそ4年ぶりの長さ、
貿易摩擦の影響が顕在化したのは、鉄鋼の生産減くらいだが、
今後は他のセクターにも広がる可能性があるとのことです。

まだ表面化されたないですが、それ以外の分野として
設備投資関連の機械、生産用機械などの機械セクター、
中国関連と分類される銘柄には慎重になる必要があります。

参考として中国関連の動向は
日経の「中国関連株50」指数でチェックすることができます。
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/profile?idx=nkcrs50

まとめると結局は来週も外部材料の便りの相場で
下値は堅いことが確認できたので、
外部材料が悪化しなければもう一度23,000円に挑戦しに
行く動きも想定できるのではないでしょうか。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,865.15 -4.35(-0.02%)
NYダウ(ドル)
  25,986.92 -137.65(-0.52%)
ドル・円
  111.00 – 111.01 -0.61(-0.54%)
ユーロ・円
  129.58 – 129.62 -1.02(-0.78%)

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