ホーム » 配信情報トップ » 投資 » 2018年9月12日の日経概況
TradingView特別講座

2018年9月12日の日経概況

2018年9月12日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比60円08銭(0.27%)安の2万2604円61銭でした。
米国市場が反発する中、半導体関連銘柄に売りが出たことで、
東京市場にも関連銘柄に売りがでました。
8月の工作機械受注結果は21ヶ月ぶりの前年割れで
貿易摩擦の影響が意識され始めると中国関連銘柄に厳しい動きがみられましたが、
引けにかけては下げ幅を縮小させることで
底固さを確認させてくれる動きになりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して
前営業日比ドル113ドル99セント(0.4%)高の2万5971ドル06セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して
前営業日比48.314ポイント(0.6%)高の7972.474で取引を終えました。

貿易摩擦の影響が引き続き嫌気され
売りが先行、100ドル以上下げる場面も見られましたが、
個別銘柄への物色を中心にプラスに浮上しました。

新製品発表が1日前に迫ってきた
アップルへの期待が買いに現れました。
アップルに伴い、押され気味だったハイテク関連に買いが戻ったことで
ダウは160ドル上昇まで見せました。
ただし、半導体関連銘柄には厳しい動きが見られました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向】
日本市場は懸念要因に関わるセクターに売りが進むことで
3営業日ぶりに反落しました。
米国市場で半導体関連銘柄が売られたことで、
日本市場にも関連銘柄の売りが波及しました。

8月の工作機械受注額で、21カ月ぶりに前年割れとなるなど
貿易摩擦関連で中国に影響が出始めたことが嫌気され
機会で中国関連銘柄に売りが出た他、
コマツなど建機株にも売りが波及したことが市場を押し下げました。

日経の日足は短い下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
高値と安値は切り上げたので、形上では上昇ですが、
安値で三角持ち合いの上辺をタッチして戻りました。

安値が一時的に上辺を割り込んだことは
まだ「ダマシ」になる可能性を残していることから
気持ちよく上値を追うような心理にはなりにくいでしょう。

明日も確認ポイントは75日線の下に再び沈む場合は
「ダマシ」になって下げが加速することです。

東証1部の売買代金は2兆3601億円、
売買高は14億5879万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1496、
値上がりは548、変わらずは63銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は経済指標が多く予定されていることから
下値を保ちながら、上下変動する動きが予想されるといいましたが、
本日の状況がそれに近いと言えます。

8月工作機械受注で輸出が中国を筆頭に21カ月ぶり減少したことが
明らかになると、貿易摩擦の影響が顕在化することが
投資家心理を冷やしています。

しかし、午後に入って下げ幅を縮小させながら終わったことは
やはり下値が保たれていることを裏付けてくれています。
明日から週後半に入って行きますが、
ECB理事会、17日までの3連休、自民党総裁選挙に備えて
絶好の様子見相場になる可能性が高いでしょう。

自民党総裁選挙の翌週も3連休があり、盛り上がりにくいことから、
選挙の行方が明確になり、3連休あけで外国人勢の動きが
明確になってくると市場の方向性も見えてきます。

その前までは方向感が出ない相場が続きますので、
個別銘柄の物色が主な要因になりますが、
本日の動きから分かるように中国関連銘柄には
引き続きご注意です。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,604.61 -60.08(-0.27%)
NYダウ(ドル):
  25,971.06 +113.99(0.44%)
ドル・円
  111.47 – 111.48 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
  129.20 – 129.24 -0.50(-0.38%)

お買い物カゴ