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2018年9月21日の日経概況

2018年9月21日の東京株式市場は6日続伸しました。
終値は前営業日比195円00銭(0.82%)高い2万3869円93銭でした。
米国市場が大幅に続伸して8ヶ月ぶりの史上最高値更新、
日本市場も買いが先行してスタートしました。
利益確定の売りが進み、上昇幅が縮小される場面も見られましたが、
円安傾向とアジア市場の堅調な動きが加わると
節目の24,000近くまで進む動きで今週の取引を終えました。
来週は過熱感を解消する調整が入りやすいですが、
下値は固く維持すると見られます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に3日続伸して
前営業日比ドル251ドル22セント(1.0%)高の2万6656ドル98セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比78.194ポイント(1.0%)高の8028.232で取引を終えました。

リスクの軽減と循環物色が入ってきました。
貿易摩擦に関しては特別な材料はなく
先行き不透明感が緩和されたことで中国関連を含め
大きく買われました。

最高値更新の相場において出遅れていた
ディフェンシブ(生活必需品)セクターには
買いが入ったことは、循環物色が入ったことを表し
活況のサインが続きました。

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【日本市場の動向】
日本市場は前日の米国市場が8ヶ月ぶりに
史上最高値を更新する強い動きになったことを受け、
投資家心理がリスクオンに傾き、買いが先行してスタートしました。

直近の上昇と週末の3連休を控えていることから
利益確定の売りが進むと減速する場面もありましたが、
為替市場が112円代の円安が進むこと、
上海などのアジア株も上昇になることを確認すると
午後に入って一段高になり、上昇のまま今週の取引を終えました。

石油・石炭、海運業、鉄鋼など、景気敏感株が上昇、
保険、銀行、証券などの金融業にもしっかり買いが入りました。
一方、前日までに大きく躍進した医薬品は利益確定の売りに押されました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
実体が前日の日足から上放れしてギャップを形成、
強い上昇相場が継続しましたが、
高値では節目の24,000円に迫る23,971円まで進むと
利益確定に押されました。

ボリンジャーバンドの+2σをそとに飛び出した
スプラッシュが続き、買いで入った銘柄はずっと保持のサインとなりましたが、
上下ヒゲが長いことから迷いは生じています。

商いは5月31日以来の大商いで、
東証1部の売買代金は売買代金は概算で3兆9626億円、
売買高は20億7835万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1591、
値下がりは456、変わらずは63でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

米国市場は1月下旬以来、8カ月ぶりに過去最高値を更新、
日本市場も1月下旬以来の24,000円突破の
目前までせめてきました。

RSIなどのオシレーター系指標が過熱感を出してきており、
米国市場もリスクオンモードで上昇してきたので、
来週は営業日が少ない中、
利益確定をこなしながら足元を固める動きになってくると予想します。

急ピッチで上昇してきた分、利益確定は出やすい状況ですが、
活況時の特徴から考えると、
さらに上を目指す動きになってくるとオシレーター系指標は使い物にならず、
過熱感を抱えたままの上昇継続にもなり得ます。

一回下げてきても、貿易摩擦関連で暴落を誘うような材料が出ない限りは
下値を切り下げながら23,000円を
再び割り込むような動きにはなりにくいでしょう。

下値は堅いですが、上下変動する材料は
出やすい週間になりそうです。
イベントは25,26に集中しており、
25日には9月期末の配当権利付き最終売買日、
26日に権利落ち日を迎えるので、下落要員になります。

また、24日に日米通商協議 、26日に日米首脳会談、
25から26日はFOMCなどが 注目されますが、
9月FOMCでの利上げはほぼ規定事実として受け入れられているので、
米国経済の強さと照らし合わせながら評価する必要があります。

もう一つの影響要因は為替市場で、
現在進行中の円安が一服しても急激な円高になる
要因は見当たらないので、支援材料になってくれるでしょう。

まとめると、保持している銘柄の利益確定注文は
毎日細かくチェックして入れ替える、
上昇トレンドが一服しない場合は継続保持を基本戦略として考えましょう。

日本市場にも循環物色の動きは進むタイミングなので、
金属製品、空運業、建設業などの比較的に出遅れている
セクターに注目です。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  23,869.93 +195.00(0.82%)
NYダウ(ドル):
  26,656.98 +251.22(0.95%)
ドル・円
  112.74 – 112.75 +0.54(0.48%)
ユーロ・円
  132.85 – 132.89 +1.61(1.22%)

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