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2018年10月31日の日経概況

2018年10月31日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比463円17銭(2.16%)高の2万1920円46銭でした。
米国市場が大幅な上昇したことでその流れを引き継ぐと共に、
円安基調が継続するなど外部環境の支援が続きました。
加えて、ソニーの上方修正に代表されるように
主力銘柄の業績が投資家心理を改善させるのに寄与しました。
直近の底を抜け出した形なので、空売りのポジションの整理、
短期の試し買いを考えるタイミングです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比431ドル72セント(1.8%)高の2万4874ドル64セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反発して
前営業日比111.358ポイント(1.6%)高の7161.650で取引を終えました。

米中の貿易摩擦を巡って一つの安心材料が
出たことで投資家心理は改善しましたが、
まだ安心できるレベルではありません。

トランプ氏が29日夜、中国と「素晴らしい取引をする」と
述べたと伝わったことが好感され、
中国関連銘柄が厳しく押されていた動きから反転してきました。

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【日本市場の動向】

日本市場は外部環境の改善と共に、
内部要因としても好材料が出たことで下げ幅を広げました。
米国市場が貿易摩擦の改善期待から大幅に上昇、
為替市場では円安基調が続きました。

加えて、ソニーが市場予想を上回る決算結果を発表したことで、
外国人を含め、買いが膨らみました。
ソニーを始めファナック、アドテストなどの精密・電気関連が大きく買われ、
下げのきつかった主力銘柄にも買いが戻りました。

一方、前日に引き続き電気・ガス、鉄鋼、
倉庫・運輸関連業には売りが入って、
3業種のみがマイナスを記録しました。

日経の日足は短い下ひげを持つ陽線を形成しました。
実体が前日の終値から上放れしてそのまま上昇
ギャップを開けましたので、
トレンド転換と同時に戻りを試す動きに入りました。

本日の高値付近で終わると同時に22,000円に近づいていきましたが、
10月全体としては-2199円、9.1%の下げ
リーマン・ショック直後の08年10月以来
10年ぶり下落幅を記録しました。

商いは3兆円を超え、
東証1部の売買代金は3兆4851億円、
売買高は18億1191万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1654、
値下がりは419、変わらずは38でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日経が息を吹き返してくるのでしょうか。
本日のけん引役は何と言ってもソニー、
業績の上方修正を受けて大きく買われながら
市場全体も活性化させることになりました。

特にソニーの回復が好ましいのは
株主の構成が6割以上、外国人投資家が占めているということです。
外国人が割安感を感じて資金を投じてくるときに
一番最初に動意づく銘柄の一つであり、
他の銘柄に対しても波及力があるからです。

一旦戻りを試す動きになりましたが、
まだ強い買いを入れるというよりは
ここまで解説した、割安とみられるまで
押されてきた主力銘柄を少しずつ物色するタイミングです。

アメリカの方でも半導体・ハイテク関連が戻りを試す動きになってきたので、
11月1日のアップル決算を見極めながら
慎重に半導体への戻り買いを考えてみるのがいいでしょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,920.46 +463.17(2.16%)
NYダウ(ドル)
  24,874.64 +431.72(1.76%)
ドル・円
  113.06 – 113.07 +0.26(0.23%)
ユーロ・円
  128.35 – 128.39 +0.17(0.13%)

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