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2018年11月9日の日経概況

2018年11月9日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比236円67銭(1.05%)安の2万2250円25銭でした。
米国市場が方向感なしの動きになったことに加え、
上海市場などアジア市場が軟調になったことを受け、
幅のある下げになりました。
FOMCの発言は長期金利の上昇を招き、原油市場の下落も市場の重荷になりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して
前営業日比10ドル92セント高の2万6191ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落して
前営業日比39.869ポイント(0.5%)安の7530.885で取引を終えました。

4日続伸はしましたが、方向感の乏しい展開でした。
FOMCでは金融政策の現状維持が決定、
金融政策は「一段の利上げが正当化される」との表現があり、
長期金利が上昇した結果、
ハイテク株に売りが広がりました。
原油先物が3月半ば以来の水準に下落したことも市場の重荷になりました。
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【日本市場の動向】

日本市場は中間選挙結果を受けて、
前日大きく上昇した反動で売りが進みました。
米国市場も選挙結果の折り込みは終わった様子で
日本市場は上海市場の下落を受けて、売りが深まりました。

米国市場同様、原油先物相場の下落を受けて
石油・石炭セクターが大きく売られたことも
市場の重荷なり、週間ベースでは陽線になったものの
先見通しの不明な流れで今週の取引を終えました。

繊維製品、空運、陸運などが買われ、
水産、倉庫などの内需銘柄が上位を占めました。

日経の日足は上下短いひげを持つ中陰線を形成しました。
前日の高値で75日線には到達しませでしたが、
抵抗になる形で反転、下に向かってトレンド転換もしてきました。

下では200日線と25日線が支えようとしましたが、
終値で両方を割り込んで終わり、
本日の安値を切り下げると、下げが加速する形です。

週足では上髭の長い短陽線を形成、
高値では13,26,52週線のすべてが壁になっていて、
上値を抑える形で、今週の躍進努力を妨げました。
今週の安値を切り下げると、
週足でも下に向かってのトレンド転換になるので、
注意が必要です。

東証1部の売買代金は2兆5967億円、
売買高は14億4729万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は971、
値上がりは1047、変わらずは94銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

緊張して結果を見守っていた中間選挙が終わり、
その折り込みも終わりが見えるところ、
FOMCも大きな結果を与えることのない内容で
イベント尽くしの今週は終わりました。

乱高下が激しいと予想した分、その通りの動きをしましたが、
来週は材料多が過ぎた反転で、材料難になります。
注目するなら14日の国内7-9月期GDP、
中国の10月鉱工業生産、10月小売売上高くらいでしょう。

特に中国の方は中間選挙が終わり、米中貿易摩擦が再び
注目を集めることになるので、その景気動向に注目が集まります。
堅調な結果が出たとしても、今度は米国の長期金利推移を伺うことから
日本市場は1週間ほど乱高下か、軟調な動きが継続するでしょう。

機関投資家が重視する週間の動きでは
上値の重い動きが堅調な現れたので、
上昇を試すも上値が重い場面は見られることだと考えられます。

中国関連や輸出関連では乱高下する動きが予想されることから
空売りか、買いを控える方向で、
年末商戦に備えて、e-コマス関連やネットに力を入れている
小売関連には来週から注目する価値があります。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
22,250.25 -236.67(-1.05%)
NYダウ(ドル) 
22,250.25 -236.67(-1.05%)
ドル・円
22,250.25 -236.67(-1.05%)
ユーロ・円
22,250.25 -236.67(-1.05%) 

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