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2019年1月30日の日経概況

2019年1月30日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比108円10銭(0.52%)安の2万0556円54銭でした。
米国は前日に中国関連銘柄により下げましたが、
3Mの好調で上昇を確保、日本市場もその流れを継ぐように見えましたが、
サンバイオの新薬不調ニュースで市場が大きく揺らぎました。

本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比51ドル74セント(0.2%)高の2万4579ドル96セント、
ナスダック総合株価指数は続落して
前営業日比57.395ポイント(0.8%)安の7028.290でで取引を終えました。

前日は中国関連銘柄が市場予想を下回る
業績を発表した結果、3桁の下落になりましたが、
本日は3Mが順調な結果を発表、市場予想を上回ったことが
市場を牽引しました。

しかし、上昇幅は限定的で、
FOMCの結果発表や米中の貿易摩擦に関する協議など
主要なイベントが待っていることから
様子見ムードが広がりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は純粋に国内要因で下落しました。
大日本住友製薬と新薬を共同開発するサンバイオが
再生細胞医薬品の臨床試験の不調を発表したことで
2つの銘柄はストップ安まで追い込まれ、
大きい下落幅でマザーズ市場ではサーキト・ブレーカーが
発動されるまで至りました。

バイオ系全体に連想売りが波及、
信用取引、オプション取引などの証拠金不足が懸念され
東証1部の方に波及しました。

株式取引の縮小が予想されるとの連想で
証券業種が下げ、電気・ガス、その他金融業なども大きく下げました。
一方、ガラス、鉱業、食料品など内需の一角に買いが進みました。

本日も商いは2兆円を超え、
東証1部の売買代金は2兆4801億円、
売買高は14億3896万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1730と、
値上がりは351、変わらずは47銘柄でした。
全体の約8割が下げました。

日経の日足は下ひげを持つ陰線になりましたが、
前日の高値と安値を切り上げて、形上では上昇になりました。
形が上昇というのは前日の安値で25日線まで進んだので、
短期的には支えになったということを意味します。

しかし、本日の動きだけで支えになったとは判断切れず、
明日も本日の高値を超えて、しっかり陽線を見せてくれると
再び21,000円に挑戦しにいきます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

明日は様子見になる要素をすべて持っています。
FOMCの結果発表に、アップルの決算結果の反映、
中国との関連が深いボーイングの決算など、
外部的には再び中国関連、FOMC関係のニュースで揺らぎそうです。

国内ではサンバイオ問題です。
サンバイオだけではストップ安で取引が成立せず、
残念ながら明日も売りが殺到する見通しです。
市場への影響をみるとマザーズ指数が8.09%下落で
10時をすぎては一時的にサーキットブレーカーがかかるほどで、
どれだけ大きな影響を与えたかがわかります。

その反面、以外な面もあり、東京1部の方は
-0.52%で済み、そこ硬さを見せてくれました。
直近の「底値打ち、回復基調」という大型銘柄のスタンスは
保たれているので、新興市場が落ち着くまでは
大型、業績発表済み、サプライズの吸収済みの条件で
物色してみましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,556.54 -108.10(-0.52%)
ドル・円
109.34 – 109.35 +0.11(0.10%)
ユーロ・円
124.93 – 124.97 +0.03(0.02%) 
NYダウ(ドル) 
24,579.96 +51.74(0.21%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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