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2019/01/31

2019年1月31日の日経概況

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2019年1月31日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比216円95銭(1.06%)高の2万0773円49銭でした。
FOMCが金融政策の見直しを示唆、金融緩和の再開を匂わせる
結果になったことで米国市場が大幅に上昇しました。
日本市場はその流れを引き継ぎ300あまりの上昇幅まで進みましたが、
円高の進行、企業業績の結果待ちという様子見要素で
上昇幅を縮小させながら引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続伸して、
前営業日比434ドル90セント(1.8%)高の2万5014ドル86セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して
前営業日比154.789ポイント(2.2%)高の7183.079でで取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は2018年12月4日以来の高値、
ナスダック総合株価指数は12月6日以来の高値で引けました。
FOMC結果の様子見は好材料として動きました。

FRBが発表したFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容では
金融政策の正常化ペースを緩める、
つまり、先行きの利上げを抑え、保有資産の縮小は減速する
姿勢をみせたことで、市場は大きな買いで回答しました。

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【日本市場の動向】

日本市場はFOMC関連で米国市場が大きく上昇したことを受け、
買いが先行してスタートしました。
上げ幅が300円あまりまで進む場面もありましたが、
利上げ減速で為替市場では円が買われ、ドル安・円高傾向になり
上値を抑える要因になりました。

後場の寄り付き後は上昇幅を広げる場面もありましたが、
再び膠着、終了に近づくにつれ
企業決算を見極めたいとの様子見ムードが広がり
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。

商船三井、郵船の好調な業績発表を受けて
海運業が上昇、石油・石炭製品、
鉱業、金属製品などが買われ、
反対に一部銘柄が低調な業績を発表した電気・ガス業が
大きく下げました。

東証1部の売買代金はで2兆5574億円、
売買高は13億5957万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1563、
値下がりは493、変わらずは72銘柄でした。

日経の日足は前日の終値から上放れしてスタート、
終値では始値を下回る短陰線を形成しました。
実体レベルではギャップを形成しましたが、
1/21、1/25の直近高値の間に止まり上値の重い展開を見せました。

遡れば2018年12月20日の高値とも並び、
本日の高値をうわ抜き上昇することによって
力を回復しそうですが、すぐ上は21,000円と
2018/10/26の安値抵抗線があるので、
さらなる力が必要になります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

ここまで様子見をさせる要因となっていたFOMC、
今回の発表内容をみるとハト派的な意見が強く反映され、
重要な変化がいくつか見られます。

まず景気全般に対する見通しで、前回まであった
「おおむね均衡している」という文章が削除されています。
一方、政策金利のFFレートは「漸進的にさらに幾分引き上げる」という見解が
削除されされ、「忍耐強い様子見」と文言が目につきます。
この2つをまとまるだけでも
「景気の見通しは悪化すると判断」、
「よって利上げのペースを落とすまたは緩める」になります。
利上げに慎重なハト派の意見がほぼ100%を占めていると言っても過言ではありません。

日本市場にはどんな影響がありますか?という質問を頂いていますが、
まず、「米国の利上げ停止」で円高が進行するだろう、まで
推測できれば合格点です。
もちろん日本市場にはネガティブな影響があるものです。

それよりも私が懸念するのはパウエル議長の一貫性のない運営です。
ここまで資産縮小策の見直しにつていは
「見直さない」と発言し続けてきましたが、
今回は急に見直しについて言及することによって、
市場には「市場との対話不足」というメッセージを投げてしまいました。

バズーカを連発して市場を混乱させることが大好きだった
少し前までの日銀と同じ印象を受けます。
世界の経済に影響を与える人物のあたふたさは実は最も大きなリスクかも知れません。

明日は雇用統計と決算を睨んで再び様子見が広がる可能性もあるので、
前日までの戦略をそのまま維持しましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,773.49 +216.95(1.06%)
ドル・円
108.73 – 108.74 -0.58(-0.53%)
ユーロ・円
125.05 – 125.09 +0.10(0.08%) 
NYダウ(ドル) 
25,014.86 +434.90(1.76%)

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