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2019年2月4日の日経概況

2019年2月4日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比95円38銭(0.46%)高の2万0883円77銭でした。
好調な雇用統計とISM指標などを材料に米国市場が上昇、
日本市場もそれを好感して2018年12月19日以来の高値を形成しました。
商いが細くなることから業績を見極めたいとの雰囲気が読み取れますが、
上昇トレンドは緩やかでありながら継続しています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と反落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比64ドル22セント(0.3%)高の2万5063ドル89セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比17.869ポイント(0.2%)安の7263.868で取引を終えました。

米国の景気が底固いことを示す指標の発表と
決算の好調な結果を好感した買いが入ってダウは上昇しました。
雇用統計は市場予想17万人の上昇に対して
30万4,000人増加と大きく予想を上回る結果になりました。

ナスダックでは、前日の決算結果の中から売上高が
予想に届かなかったアマゾン・ドット・コムが
5%の下落を見せたことで反落となりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の米国市場が
堅調な雇用統計を受けて上昇したことを好感して
買いが先行してスタートしました。

米国の景気が堅調であることが確認されたことで
為替市場では円安・ドル高が進み、輸出関連銘柄の
背中を押したことも上昇の要因となりました。

上値を追っていく雰囲気になるには
企業の業績懸念が障害要因となりました。
ソニーが売上高の見通しを下方修正したことで材料に8%下落、
市場の上値を抑えました。

円安を反映して鉄鋼、石油・石炭製品などの
景気敏感株に買いが入り、証券、保険などの金融にも買いが進みました。
一方、海運、繊維製品、精密機器などが売りに押されました。

本日は商いは薄くなる中、全体の9割近い銘柄上昇しました。
東証1部の売買代金は2兆2729億円、
売買高は13億2895万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1888、
値下がりは203、変わらずは36銘柄でした。

日経の日足は前日の終値から上放れしてスタート、
その陽線を形成しながらギャップを空けました。
上値抵抗となる1/21の高値を超えてきましたが、
まだ実体では抜けてないので、
後1日、高値を上抜き、力強くなることが確認されると
上昇の勢いは増していくことが予想されます。

高値だけをみると2/1の高値よりも低いので
厳密にいうと持ち合いの形ですが、
安値を切り上げ続けていることが好材料として映ります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

イベントの多かった先週、米国からはポジティブなニュースが入りました。
注目を集めていたFOMCは利上げの一時停止、
バランスシート縮小の見直しなど、「金融緩和再開?」とも
思えるほどの内容で市場に好材料を提供しました。

週末の雇用統計は予想値17万人を大きく上回る30万人以上、
それにプラスしてISMはマイナス予想に対してプラスで回答するなど
景気調整に入るかと思ったらいつの間にか抜け出そうとしています。

今週の日本株は上値を試す展開になるでしょう。
決算結果を慎重に見極める必要がありますが、
急落させる要因も現在のところでは見当たりません。

後半戦に入った業績も今週中に失望の大きい内容にならない場合、
素直に好業績の銘柄を物色する動きを続けていいでしょう。
業績を見極めたいとの気持ちは細くなった商いに現れていますが、
こちらも増えてくることで市場の盛り上がりは
じわじわと進む可能性もあることを念頭に入れましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,883.77 +95.38(0.46%)
ドル・円
109.76 – 109.77 +0.83(0.76%)
ユーロ・円
125.59 – 125.63 +0.91(0.72%) 
NYダウ(ドル) 
25,063.89 +64.22(0.25%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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