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2019年2月12日の日経概況

2019年2月12日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比531円04銭(2.61%)高の2万0864円21銭でした。
米中の首脳会談が3月中に開催される見通しとの報道が好感され、
下落した米国とは反対の動きをしました。
為替市場で110円台の後半まで円安が進んだことも
投資家心理を大きく改善させましたが、まだ確信は持てない状態です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4日続落しました。
ダウ工業株30種平均は4日続落して、
前営業日比53ドル22セント(0.2%)安の2万5053ドル11セント、
ナスダック総合株価指数は小幅続伸して
前営業日比9.707ポイント(0.1%)高の7307.905で取引を終えました。

貿易摩擦に関して、米中の首脳会談が3月に開く予定だと
10日の報道が出たことを背景に
朝方会が先行しましたが、勢いは続きませんでした。

つなぎ予算の期限を迎えると、再び政府機関の一部閉鎖が懸念され、
上値を抑える要因になりましたが
大きく下げる動きまではなっていません。

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【日本市場の動向】

日本市場は午前中のニュースで米国市場の動きとは
逆の動きをしました。
政府機関の一部閉鎖見通しは、
米与野党が新たな予算案で基本合意したと伝わることで後退、
投資家心理が大きく改善しました。

米中首脳会談が3月中にあるとの報道、
為替市場では110円後半と、好材料が続く外部環境の改善を背景に
午後に入ると上げ幅を拡大しながら引けました。

不動産、石油・石炭製品2業種以外はすべて上昇、
繊維製品、機械、電気機器、化学など景気敏感セクターに買いが入り、
医薬品、自動車セクターにも上昇の兆しが見えました。

東証1部の売買代金は2兆7657億円、
売買高は14億6075万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1791、
値下がりは301、変わらずは35でした。

日経の日足は小さい上下ひげを持つ、
大陽線を形成しました。
前営業日の下げ幅、2営業日前の間に空けたギャップを埋め、
25日線も一気に超えてきました。

先週末は下落すると支えになってくれると期待された
25日線と1/29の安値も一気に抜けてしまい、
大きく心理が悪化する場面で終わりましたが、
本日で下げ止まりの気配は出してきて、心理が多少改善しました。

2/8の安値が1/29の安値を若干切り下げ、
2/5の高値は1/21の高値を切り上げたので
動きが広がるラッパーパターンを形成、
方向感が定まらない流れになってきました。

上昇トレンドに戻るためには2回にわたって抵抗に遭っている
21,000円台を突破して75日線まで進むことが求められそうです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末の大きな下げを埋めるほどの大きな上昇で
今週を始めました。
ポジティブでスタートするのはようですが、
まだ安心するのは難しいと言わざるを得ません。

本日の上げで21,000円への挑戦を続けるところまで戻りましたが、
その前には一目均衡表の下雲が待ち構え、
2重の壁に押される形をしています。

加えて、米国市場の動きをみればわかるように
外部市場がサポートするわけではなく、自力で立ち上がったことなので
欧米市場で悪材料が出て、大きく下げる場面があれば
乱高下相場に戻り、方向感のない動きを続ける可能性も高いとみられます。

空売りで戦略を立てていた銘柄はさらに下げやすいところまで
一時上昇をしたので、引き続きフォローしましょう。
欧米を絡めた今週の動きが好調に転じる場合は
個人投資家が戻り、中・小型の銘柄が物色されやすくなるので、
買いはこちらの分野に属する銘柄を選びます。

本日の戦略銘柄ではそのような銘柄を一つピックアップしているので
よく読んでみてください。

4月に開催される空売りのセミナーは募集当時に満席になり、
明日からはキャンセル待ち受付に代わります。
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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,864.21 +531.04(2.61%)
ドル・円
110.57 – 110.58 +0.83(0.75%)
ユーロ・円
124.72 – 124.76 +0.27(0.21%) 
NYダウ(ドル) 
25,053.11 -53.22(-0.21%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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