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2019年3月14日の日経概況

2019年3月14日の東京株式市場は方向感なしに続落しました。
終値は前営業日比3円22銭(0.02%)安の2万1287円02銭で終えました。
米国市場が幅のある反発になったことや
英国が合意なき離脱を回避できそうだとのニュースを背景に
朝方は200円以上をあげましたが、
中国関連の指標が市場予想を下回ったことを受け上昇幅を消しました。

本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸となりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比148ドル23セント(0.6%)高の2万5702ドル89セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して
前営業日比52.374ポイント(0.7%)高の7643.405で取引を終えました。

米国の利上げを先送りさせるような材料が続き、
投資家心理が改善しました。
市場予想は0.6%減だった1月の米耐久財受注額は
前月比0.4%増えと意外な強さを見せました。

景気の先行きに対するポジティブな見方が広がり、
利上げを見送る可能性が高くなったと判断、
上げ幅は220ドルまで達する場面がありました。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したことや、
英国が合意なき離脱を回避する可決をしたことを受け、
買いが先行してスタートしました。

朝方は220円以上を上昇しながら、上昇継続への期待をもたせましたが、
1~2月の中国の工業生産高が市場予想を下回ったことを背景に
上げ幅を縮小させ始めました。

前日に続き電気・ガス、水産・農林業などの内需型が買われ、
証券、陸運業にも買いが入りました。
一方、中国の景気減速が懸念された結果、
化学、ガラス・土石製品、ゴム製品などの
景気敏感型・素材系が売られました。

東証1部の売買代金は2兆1866億円、
売買高は11億3232万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1257、
値上がりは783、変わらずは94銘柄でした。

日経の日足は上ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げたので、
形では上昇になりました。

前日同様、25日線に安値が支えられ、
弱い動きでありながらも節目になるところでは
きちんと支えられている流れを見せています。

3/7からの動きは上下激しく動き方向感ない展開ですが、
25日線で支えられたこの位置で陽線を形成する場合は、
再び上を目指す動きになりやすいでしょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
3/12の投資戦略では「14日は中国関連の予定が多く控えて、
3/14-15は日本の金融政策決定会合が予定されているので
波乱要因を含んで週末に向かいます」と解説、
やはり波乱を含んだボラティリティーの高い相場が続いています。

本日も朝方は強い動きで200円以上上げてから
3円安まで波乱の動きは続きました。
明日の注目材料は14-15で行われては日銀金融政策決定会合、
最近の景気を反映して追加緩和が出る可能性について
言及され始まりましたが、個人的には現状維持に流れるのではないかと考えます。

朝方は様子見ムードで動きづらく、
黒田総裁の会見があってから波乱含みの展開になりそうです。

米国市場でも変動性の高くなっている景気敏感・輸出型には
継続して慎重な見方を維持しますが
今週入って伸ばしてきた内需・ディフェンシブ系には
週末と年度末に備えての利益確定が出るタイミングであることを念頭に入れてください。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,287.02 -3.22(-0.02%)
ドル・円
111.66 – 111.67 +0.33(0.29%)
ユーロ・円
126.49 – 126.53 +0.92(0.73%) 
NYダウ(ドル) 
25,702.89 +148.23(0.58%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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