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2019年3月27日の日経概況

2019年3月27日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比49円66銭(0.23%)安の2万1378円73銭で終えました。
米国市場が前日上昇しましたが、大幅に反発になった前日の反動で
戻り待ちの売りが上値を抑えた他、
権利確定日を過ぎて権利落ち日になったことでその下げ分を消化する1日でした。
テクニカル的には迷いに入った日経の流れ、
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】
米国市場は続伸と反発になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比140ドル90セント(0.6%)高の2万5657ドル73セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反発して
前営業日比53.981ポイント(0.7%)高の7691.522で取引を終えました。

原油の供給に支障をきたす材料が相次ぎ、
石油関連銘柄に買いが入りました。
OECD、ロシアなどの協調減産が続くとの見方に加えて
ベネズエラでは輸出港の操業が停止されたとの
報道を受け、原油先物相場が上昇しました。

一方、世界の景気減速に対する懸念は続き
上値は重く抑えられました。

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【日本市場の動向】
日本市場は押し目買いが進む流れでした。
米国市場が上昇したことを受けましたが、
小幅の下落でスタート、権利落ち日による
下落も加わり下げ幅は150円を超えるところまで進みました。

午後に入ると急激な買いが引け間際に入ってきて
下げ幅を縮小させながら取引を終えました。
大きな上昇からくる戻り待ちの売りも出てきましたが、
権利落ちによる下落幅170-180円を考慮すると
よく守ったと言える水準です。

サービス業、鉱業、電気機器などが買われ、
不動産、精密機器もしっかりでした。
一方、その他金融、銀行などの金融銘柄には
大きく売りがでました。

東証1部の売買代金は2兆3799億円、
売買高は13億1128万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1266、
値上がりは792、変わらずは67でした。

日経の日足は前日の陽線に包まれる短陽線を形成、
高値と安値が方向性を失う迷いの流れを作りました。
テクニカル的には前日の高値が25日線で抑えられ、
抵抗になるポイントを突破できず、
本日は停滞することになり、心理が悪化しそうですが、
方向感がないということだけで、明日にでも上を抜けてくる可能性はあります。

ただし、75日線と25日線に挟まれているので、
下に振れる可能性も否定できず、75日線が再び支えになってくれるかが
確認ポイントです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は権利落ち日であると同時に
実質的な新年度相場入りでした。
権利落ち日の下げ幅180円ほどを考慮すると
本日の下げ幅はむしろ3桁上昇と考えてよい数字です。

投資家心理が大きく改善して下げ幅が縮小されたかというと、
そうでもないようです。
最後の30秒ほどで猛烈に下げ幅を縮小して上昇しながら引けたことは
新年度のポジションを立てる機関投資家の買いが入ってきたと思われ、
積極的な買いではないと推測されます。

今週末まではこのような乱高下をこなしながら
下値を保ち、来週から堅調な動きになることを期待しています。

業種別には上と下のレンジで推移しながら
どちらかにブレイクする準備をする石油・石炭業界の乱高下に注意しながら
上値の抵抗を抜ける準備をしている機械、電気機器に注目です。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,378.73 -49.66(-0.23%)
ドル・円
110.55 – 110.56 +0.36(0.32%))
ユーロ・円
124.46 – 124.50 -0.19(-0.15%) 
NYダウ(ドル) 
25,657.73 +140.90(0.55%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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