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2019年5月23日の日経概況

2019年5月23日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比132円23銭(0.62%)安の2万1151円14銭で終えました。
前日の上昇から一転、ファーウェイへの制裁に関連して
懸念材料が広がる米国市場が下落したことを受け、
幅のある下落でスタート、ギャップをあけながら下落しました。
内需・ディフェンシブが活発な中、さらに特徴あるものが動きだしたので、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比100ドル72セント(0.4%)安の2万5776ドル61セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比34.881ポイント(0.4%)安の7750.843で取引を終えました。

中国関連で懸念の高い銘柄を中心に売りが進みました。
現在は中国依存の割合が高いアップルが大きく下げ、
やはり中国関連銘柄の代名詞、ボーイングも大きく下げました。

ファーウェイへの制裁に関連しては
半導体関連に売りが続いたことで、
まともに反発の余地を見せることなく下げて引けました。

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【日本市場の動向】
日本市場も米国市場の流れを引き継いだ動きに終始しました。
米国が中国との摩擦で中国関連銘柄に売りが出る中、
ファーウェイへの輸出禁止に関連して
特にハイテク・半導体業種で売りが広がった結果を反映しました。

電子部品、半導体など、ファーウェイ、中国に関連するものは
厳しい動きが続き、下げ幅は200円を超える場面もありましたが
内需・ディフェンシブ関連に買いが入ったことで
引けにかけては下げ渋って終わりました。

前日の戦略で「週末までに注目するに値する」と伝えた
電気・ガス業界が上昇率トップ5に入り、
直近は活発な動きになった石油・石炭関連は下落率2位まで押されました。

商いは2兆円割れ直前の動きが2日連続続き、
東証1部の売買代金は概算で2兆853億円、
売買高は11億5542万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1258、
値上がりは783、変わらずは100でした。

日経の日足は短期の乱高下の中で
形成していた波乱の領域を下に抜けました。
上下ひげをもつ陰線を形成、
前日の終値から下離れしてスタート、
そのまま下落する下向けのギャップをあけました。

これで5/17から形成された75日線を挟んでの戦いは
抵抗として働き、下に振れたことになります。
これで前日に説明した通り、しばらく調整に入る動きになりました。

5/14の安値が今回の下げの目安ですが、
変動性が高い分、明日はまた上に振れる可能性も残されています。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は景気敏感、半導体関連などには
反発が見られても短期の戦略に徹底する必要があることを伝えました。
短期とは思っていましたが、ここまで早く切り返して下げるとは
思いませんでしたが、当分この動きが止まるような好材料は見当たらない状況です。

内需・ディフェンシブ系に注目するように戦略を説明したのは
適切な見方だったというのはわかりますが、
本日の買われた業種には少し違う特徴があります。

内需の中でも小売などではなく
神戸物産やハウス食品など、食料品に買いが集中、
内需の中でもさらに保守的な業種に集中、
投資家が防御モードに入っているのがわかります。

輸出、景気敏感業種は変動性の高い動きが続くので
トレードには慎重になってください。
空売りに関しては本日から下に向かって反転、
明日の明日は週末に備えての買い戻しが入ることで
錯覚させる買いが入りやすいので、惑わされないようにしてください。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,151.14 -132.23(-0.62%)
ドル・円
110.23 – 110.24 -0.13(-0.11%)
ユーロ・円
122.79 – 122.84 -0.27(-0.21%) 
NYダウ(ドル) 
25,776.61 -100.72(-0.38%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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