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2019/05/31

2019年5月31日の日経概況

2019年5月31日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比341円34銭(1.63%)安の2万0601円19銭で終えました。
米国市場は小幅に反発しましたが、上昇幅は限定的、
日本市場はメキシコに対する追加関税5%のニュースが伝わり大きく売りが広がりました。
テクニカル的に意識される価格帯も下に抜けたので、
売られ過ぎよりは、投資家心理の悪化が気になるところです。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比43ドル47セント(0.2%)高の2万5169ドル88セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反発して
前営業日比20.406ポイント(0.3%)高の7567.716で取引を終えました。

前日までダウ工業株30種平均は450ドル以上を下げ、
自律反発の買いが入りやすいタイミングにあり、
その範囲の中での上昇でした。

貿易摩擦の懸念は消えず、
投資家心理が積極的になることはなく、
上値は限定的でした。

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【日本市場の動向】
日本市場は米中の貿易摩擦長期化への懸念事項に加えて、
関税政策に関する懸念材料が出たことで
売りが先行してスタート、下げ幅を拡大しました。

トランプ氏がメキシコに対して不法移民対策が不十分だとの認識で、
6月10日から5%の関税を課す経済制裁を発表しました。
市場は早速売り込みで反応、
投資家心理は冷え込みました。

メキシコの関連の深い自動車関連が大きく売られ、
輸出関連銘柄全般に売りが広がりました。
一方、唯一上昇した業種は内需の水産でした。

商いは2兆円を超えて、
東証1部の売買代金は概算で2兆3336億円、
売買高は14億3886万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1688と、
値上がりは374、変わらずは78銘柄でした。

日経の日足は上下ひげを持つ中陰線を形成しました。
実体レベルでは3日連続で下離れのギャップをあけ、
支えになることが期待された5/14の安値までも下に抜けてしまいました。
次の確認ポイントは2/8の安値でここで下げ止まりをみせないと
日経が総崩れする姿が見られます。

前日は「明日は金曜日で5月の最後の取引日、
成績を確定したい機関投資家の売り買いが交差することで
午前・午後、激しい変化を見せる相場になりそうです。」と解説しましたが、
激しい変化よりはほぼ全面的に売られていたという印象です。

月足では4ヶ月ぶりに高値と安値を切り下げる下落に転換、
長期的にも弱い動きに転じたと判断できます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
5月の最後の日なので、売り買いが交差する
変動性の高い相場が予想されると前日伝えましたが、
朝方、米国の方からまた悪材料が出ることで
一方的な売りにつながりました。

このタイミングで次から次へと
「強い米国」を見せつけるような政策を投げかけるのは
間違いなく再選への執念ですので、
当分おさまることはないと思うのが気は楽になるでしょう。

週末の間にどんなプラス材料が入ってくるかは不明ですが、
来週も不安定な動きが続くことは容易に想像ができます。

売られ過ぎの領域に入っているものの、
外部要因があまりにも味方になってないので、
輸出・景気敏感株への買い投資は継続して控えるのが良い戦略です。

長期的に考えてさらに日本を圧迫するのは
「円高」です。
利上げを続けてきた米国では「利下げ」の準備段階に入ったとみられ、
リスク要因による円買いが進む現状に加えて、
利下げによるドル安・円高まで入ると
日本市場にはさらに強い売りが見られるでしょう。

戦略銘柄では自然にほとんどの銘柄が空売りに入れ替わっているため
被害は少ないですが、
来週はその利益確定を精密化していくことに集中します。

時間は早いもので、2019年もターニングポイントとなる
6月に入ります。
ターニングポイントになるところで、さらに変化が激しくなる
投資環境でも生き残れる企画を準備しています。

良い週末を!

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,601.19 -341.34(-1.63%)
ドル・円
108.81 – 108.82 -0.93(-0.84%)
ユーロ・円
121.28 – 121.32 -0.87(-0.71%) 
NYダウ(ドル) 
25,169.88 +43.47(0.17%)

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