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2019年7月19日の日経概況

2019年7月19日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比420円75銭(2.00%)高の2万1466円99銭で終えました。
4日ぶりの大きな反発で、テクニカル的な節目も上に抜けてきました。
前日の大きな下げに対する自律反発と米国市場の上昇を好感した
動きで3桁の上昇でスタートしましたが、アジア市場の好調ぶりが伝わり、
半導体関連銘柄が元気になるにつれて428円高まで進んだ後は
上昇幅を縮小させて今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比3ドル12セント高の2万7222ドル97セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反発して
前営業日比22.037ポイント(0.3%)高の8207.243で取引を終えました。

ネットフリックスが市場予想を下回る決算を発表、
ハイテクの主要銘柄が連れ安になることで
150円安まで進む場面がありました。

NY連銀のウィリアムズ総裁が利下げを強く示唆する
発言をしたことが好感され、下げ幅は限定され、
プラスに転じて取引を終えました。

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【日本市場の動向】
日本市場は明確な上昇材料がない中、
米国市場の小幅上昇と、前日の大きな下げに対する反動で
100円ほどの上昇幅で取引がスタートしました。

中国市場が上昇し、TSMCが業績の見通しに対するポジティブな発言をしたことで
半導体・精密機器関連銘柄に買いが進むと
上昇幅は428円に達する局面もありましたが、
来週・再来週に予定されているイベントへの様子見ムードが出たことで、
上げ幅を小幅縮小させながら引けました。

33業種のすべてが下落した前日とは正反対に、
本日はすべての業種が上昇、
直近の推しの強かった証券にも買いが進みました。

商いは再び2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9289億円、
売買高は11億985万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は2007、
値下がりは102、変わらずは41銘柄でした。

日経の日足は短い上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
調整の動きからトレンド転換して
終値で25日線、75日線を上に抜きました。

前日の下げ分を取り消したようにみえますが、
実は下げた分以上の戻りだと思うことができます。
ただし、上は200日線が接近しており、

3日前まで2週間にわたって形成された持ち合いも抵抗になりやすいので、
来週はこの高値圏をしっかりぬけて行かないと
本日の動きはむしろ次の下げのための戻りになってしまう可能性を秘めています。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

極端な動きが続いた1週間でした。
4営業日しかない中、連休明けは米国市場の軟調を受けて
3桁の下落スタート、冴えない動きの中、
18日は400円を超える下落、本日は400円以上の上昇幅と
脈絡の見えない1週間でした。

FOMCや選挙を見据えて、商いは2兆円に届かない低調さが
続いたので、ある意味、「絶好の材料追いかけ・様子見相場」という
脈絡は存在すると言えます。

来週も基本的には動き辛い相場が続くと予想します。
ポイントは2つ
決算の本格化
24日以降、決算が本格化します。
24日 日電産、アドバンテスト、キヤノン
25日 日立建、オムロン、日産自
26日 東エレク、NTTドコモ、日東電、など
情報・通信、ハイテク関連で注目度の高い銘柄が予定されており、
結果によって市場が大きく反応する可能性があります。

2.主要イベントの存在
米国のFOMC(7/30~31)が最も注目されるイベントで、
市場は利下げを織り込みながらも「万が一」に備えて
様子見を強める可能性が高いでしょう。

動き辛い状況を考えると、本日の上昇率上位を占めた
内需系、特に業績のしっかりしたファンダメンタルを持つ
銘柄に注目するのがよいでしょう。
大型は手づけにくいので、中型・小型株を中心に物色するのがよいでしょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,466.99 +420.75(2.00%)
ドル・円
107.65 – 107.66 -0.11(-0.10%)
ユーロ・円
120.98 – 121.02 -0.12(-0.09%) 
NYダウ(ドル)
27,222.97 +3.12(0.01%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/topics/

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