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2019/08/05

2019年8月5日の日経概況

2019年8月5日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比366円87銭(1.74%)安の2万0720円29銭でした。
先週末の米国市場は貿易摩擦関連で続落、引けにかけて下げ幅を
縮小させながら終わりましたが、日経は円高傾向の推移で
下げ幅を570円超まで広げる場面を作りました。
内需の一角、好決算銘柄が物色されて下げ幅を縮小させたものの、
投資家心理は冷え込んだままです。
セーリングクライマックスは近いので、継続して注目は必要でしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は4日続落しました。
ダウ工業株30種平均は4日続落して、
前営業日比98ドル41セント(0.4%)安の2万6485ドル01セント、
ナスダック総合株価指数は5日続落して
前営業日比107.048ポイント(1.3%)安の8004.073で取引を終えました。

前日に引き続き、米中貿易摩擦関連の材料が
市場を押し続けました。
中国外務省が2日、「中国も対抗措置を取る」と報復を示唆したことが
市場心理を悪化させました。

中国関連銘柄を中心として売られましたが、
この週の下げ幅が1,000ドルに迫ると、
押し目買いが入って、下げ幅を縮小させました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の不安材料を引き継ぐ上に、
急激な円高が市場にプレッシャーを与えました。
170円安でスタートした日経は
ドル・円レートが105円台に進み、
米ブルームバーグが「中国政府が国有企業に米国産農産物の
輸入を停止するように要請」と報じるなど
悪材料が重なり下げ幅を広げました。

570円超えまで下げ幅を広げた後は
連日の下げで割安圏に来ている好決算銘柄に
押し目買いが入る、
小売など内需関連の一角が買われることで
下げ幅を縮小させながら取引を終えました。

商いは2兆円超えを5営業日続け、
東証1部の売買代金は概算で2兆5151億円、
売買高は14億7447万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1914、
値上がりは196、変わらずは39でした。
全体の約9割が値下がりでした。

日経の日足は下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
形は先週末の日足とほぼ一緒ですが、
実体が大きく、2営業日連続でギャップをあけたので
テクニカル的には明日もう一度ギャップをあけることで
クライマックスを迎える流れになります。

これはあくまでもテクニカル的な解釈で、
心理とテクニカルを組み合わせると違う側面もあります。
2018/12/26の安値と2019/6/4の安値を結んで
サポートラインを引いてみると、本日の陰線でその線を
下に抜けたことが割ります。
心理的には逃げ出したくなる形です。

21,000円まで割り込んだ現状で、
21,000円も視野に入れた動きも想定する必要がありそうです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は「来週は内需を多く含む決算のピークが続きます。
為替が激しく変動しながら景気敏感株、中国関連などが
影響されやすいので、
今週までは警戒を強めていた内需、その中でも決算がしっかりしているものは
買われやすくなるので、内需・ディフェンシブを中心に物色が進む
1週間になりそうです。」と解説しました。
本日の上昇率1位は内需の小売、そもそも1位を語るのが無意味なのは
小売以外の32業種はすべて下落しました。
そのなかでも下落率が少ない順に並べると陸運、電気・ガス業、
食料品など、やはり景気変動の影響を受けにくい
内需・ディフェンシブが大半を占めています。

「当てました!」と自慢するのではなく、
それだけ景気や投資家心理が上向く局面で歓迎される
業種は遠慮されており、リスクオフの姿勢が強まっているということが
言いたいところです。

今週の主要イベントを考えると、リスクオフの動きは変わることがなく、
今週を含めて8月はさえない動きになることが予想されます。
ただし、信用評価損益率が先週末時点で-11%を超えており、
本日の下げを考慮すると-15%に近くことになりますので、
短期的なセーリングクライマックスは1-2日で迎えることになります。

短期的な下げ止まり、急激なトレンド転換になったといっても
本格的な上昇回復にはならないので、
慎重に受け入れる必要があります。

先週末の言葉をもう一つ引用しながら本日の解説を終わりにします。

「もちろん、貿易摩擦関連で劇的に改善するような材料が出る場合、話は別ですが、
その場合でも上振れリスクというのは
常に存在することになるので、波乱の多い1週間になりそうです。」

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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,087.16 -453.83(-2.11%)
ドル・円
106.88 – 106.89 -2.26(-2.07%)
ユーロ・円
118.53 – 118.58 -1.88(-1.56%)
ユーロ・ドル
1.1091 – 1.1094 +0.0059(0.53%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,583.42 -280.85(-1.04%)

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